小話 | ナノ


10.09.18.

かみさま
照涼



 
綺麗だと、思った。
私とも晴矢ともヒロトとも違う、輝くような、色彩。
始めに会ったときには色が見えなかったのかと思うほど鮮やかに、その色は私を惹きつけた。



「僕の顔に何かついているかい?」

アフロディが首を傾げると、ブロンドの髪がふわりと揺れた。
つい、それに見とれてしまう。
涼野?と私の顔を覗き込んでくるアフロディに、なんでもないと慌てて首を振った。

「疲れたかい?」

「大丈夫だ、」

ルビーのような赤い瞳に、途惑ったような私が写っていた。
銀に近い髪に、蒼い瞳。まるで正反対だと、思った。
別に、自分の色が嫌いなわけじゃないのだけど、ここまで違うとなると、その色彩に惹かれてしまうのだろうか。
そんなことを考えていると、するりと、アフロディが私の髪へ手を伸ばした。

「アフロディ?」

「涼野と僕はまるで正反対だね、」

「え?」

アフロディの指が私の髪を梳くように撫でていく。

「綺麗な色だ、」

にこり、と微笑んだアフロディに、かぁ、と頬が熱くなった。
そんなことはない、と俯いた私は、そのままきつく目を瞑る。
頭がうまく回らない。

「涼野?」

未だ朱いだろう顔をあげて、アフロディの髪の毛に、そっと触れた。
毛先だというのに柔らかい感触に、ほう、と息が零れる。

「君の方が、綺麗な色をしている、」

「そうかな、」

「…ああ、」

ありがとう、と、やはりにこりと微笑んだあと、アフロディが私の頬に小さなキスをした。



----------

照涼…?あれ、なんだかよくわからないry
照涼も好きなんですけどね、よくわからないんです

金銀だし美人だし並んでたらかなり目に優しいと思うのです^^





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -