小話 | ナノ


10.09.15.

進学先
南涼




※高校生ぱろ
※一緒に住んでる



「は?一人暮らし?」

「ああ、」

進学先の大学が遠いから、春からひとり暮らしをするぞ、と。当たり前のように言う風介に、めまいがした。

「俺聞いてねーぞ、」

「言わなかったか?」

「聞いてねえよっ!」

あれ?と首を傾げながらも、風介はネットで物件を見ている。
確かに、風介の合格した大学は隣の県で、今の家から通うのは無理だ。
俺はそんなに遠くない大学で、このままこの家から通うつもりで、風介もこの家にいるのが当たり前だと、勝手に思っていた。

「ヒロトは知ってんのかよ、」

「当たり前だろ、ちゃんと話した、」

なんだ、知らなかったのは俺だけか。
ヒロトもここからあまり遠くない大学を選んでたから、ここから通うだろう。
と、いうことは、風介だけひとり出て行くのか。この家を。
ここいいかもしれない、と呟く風介は、なんだか俺よりも数歩先を行ってしまったようで。
このままここにいればいいだろ、と喉元まで出かかった言葉を無理矢理飲み込んだ。



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まあきっと晴矢ならさっさとバイクの免許でもとって風介の家から自分の学校に通うくらいしますよね^^
なら同じ大学に行けよ、とも思いますが、大学は一緒に行く人で決めるものじゃなくて、自分が何をしたいか、で決めるものだと思ったのでこうしてみました

や、ほんとは遠距離恋愛が書きたかっただけなんですけどね




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