小話 | ナノ


10.08.25.

書きかけパロ
バンガゼ




※カ/ル/マ/の/坂ぱろにしたかった
※中途半端


 
俺が生きていくには、こうするしかなかったんだ。

通りに面したパン屋から、パンを盗んだ。
手のひらにおさまるような小さなパンは、けれどなぜか酷く重くて、いつものように早く走れなかった。
それでも俺は捕まることなく逃げきって、隠れ家にしている崩れかけた古い教会の中でパンを齧った。
咀嚼する度に喉が詰まり、瞳からはぼろぼろと涙が零れた。

―おいしい。

数日ぶりの食事に、しばらく涙が止まらなかった。


それから俺は盗むことを覚えた。
幼くて非力な俺がこんな世界で生きていくには、こうして食料を手に入れるしかないんだ。
裏路地にも詳しくて、身体が小さい俺は、大人たちが通れないような小さな隙間を縫うようにして逃げた。

そんなある日。
いつものようにパンを抱えて走っていると、ふとひとりの少女と目が合った。
この辺りでは見ない、雪のように白い髪と、海のような碧い瞳。
まるで時間が止まったように、俺はその場所から動くことができなかった。
その少女は周りの数人の少女とともに怖そうな大人たちに促され、静かに歩いて行ってしまった。

少女たちの進む先は、この街で一番金持ちで、この街で一番汚い大人の屋敷だった。



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これだけだとなんのことだかさっぱり…!

カ/ル/マ/の/坂ぱろバンガゼです^^
色々詰め込もうとしたら纏まらなくなってきたのでとりあえずあげてみる^^
いつか完成版をあげようと思います…!

ガゼルは男の子です
バーンが勘違いしてるだけです^^



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