小話 | ナノ


10.08.17.

シュークリーム
バンガゼ



 
レアンからシュークリームを貰った。結構有名なメーカーのシュークリームらしいのだが、甘いものに興味のない俺からすると、正直どれも同じように感じてしまう。
かといって食べないというのももったいない、と悩んでいたところに、ちょうどガゼルが来たものだから。

「ガゼル、シュークリーム、食うか?」

「…は?」

うまいぞー、と掲げれば、ガゼルはひょいと俺の手からシュークリームを取り上げた。
そういえばこいつ、甘党だったな。


俺の部屋だというのに完全に寛ぐガゼルに、一言言ってやりたいような気もするが、今は機嫌が良さそうなので余計なことはやめておこう。

「…うまいか?」

無言でシュークリームを頬張るガゼルは、俺の問いに頷くだけで返した。
そのうち飲み物を強請られるだろうと、先にココアを用意してやれば、気がきくじゃないか、とガゼルは笑う。
結構でかいサイズのシュークリームだったのに、ガゼルはぺろりと2つたいらげ、満足げにココアを飲んだ。

「美味しかったよ、バーンにしてはいい店を知っているね、」

「え、ああ、まあな、」

言いかたはいつも通り妙に上からなのに、ガゼルの表情はいつもよりだいぶ柔らかいものだった。から、つい貰いものだと言いそびれてしまった。
まあたいしたことじゃないから、いいだろ。

「今度、一緒に行くか?」

シュークリームの他にも結構うまいもん色々あるぜ、と、レアンからきいたことをそのまま伝えてみる。

「そう、楽しみにしてるよ、」

そう言ったガゼルがやっぱり嬉しそうだったから、後でレアンにこの店がどこにあるのかきいてこようと思った。



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あまあまバンガゼ^^*
今日の私のおやつがシュークリームだったので…^^




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