小話 | ナノ


10.08.13.

お題07
バンガゼ





※主従ぱろ的な



「ガゼル様、」

まだ惰眠を貪りたくてシーツへ顔を埋める私に、バーンが声をかけてくる。

「ガゼル様、」

それでも私が全く反応しないでいると、さっきよりも少し強く名前を呼んで。

「起きないのでしたら…、」

小さくベッドを軋ませて、バーンがベッドに乗り上げたのがわかった。
そのまま私に覆いかぶさり、両手をやんわりとシーツに縫いとめられる。

「本当は、これがお望みなんでしょう?」

耳元で囁くように声を吹き込まれ、ひくりと肩がはねた。

「離せ調子に乗るな使用人の分際で、」

きつく睨んでも相変わらずバーンは顔に笑みを張り付けていて。

「嫌なら、命令すればいいでしょう?」

「あ…っ、」

ねえ、ガゼル様、と耳朶に軽く歯をたてられた。
こうなった私が命令できないことを知っていて、よく言う。

「バーン…っ!」

バーンの金色の瞳が光るのがわかった。
結局受け入れてしまう私が悪いのだろうかと。
ゆっくり目を閉じた。



―嫌なら「命令」すればいいでしょう?


----------
お題は確かに恋だった様から

バーンがちょっと鬼畜風味^^


バンガゼってどっちが主従でも美味しい
バーンがガゼル様って呼んだら萌える
ガゼルがバーン様って呼んだら禿げる

でも敬語なバーンって気持ち悪いですね
口の悪いバーンが好きです

…素直にアイキューかヒートにするべきだったかなあ…






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -