小話 | ナノ


10.08.10.

お題06
南涼




※年下×年上ぱろ



―今日から2週間、よろしく、

そう頭を下げたキョウイクジッシュウセイは、数年前から疎遠になっていた幼馴染で、俺の、初恋の相手だった。


「風介っ!」

両手に資料を抱えて、職員室に入っていこうとする風介を呼びとめた。
ばたばたと走り寄って、色々問い詰めようとしたら、風介は小さくため息をついて。

「学校内じゃ、一応 先生 と呼んでくれる?南雲くん、」

センセイの部分をやたら強調して、風介はにぃ、と笑った。
なんだその顔。すげーむかつく。

「なんだよ、今さら先生とか呼べるわけないだろ、」

眉間に皺を寄せて睨んでも、風介は顔色ひとつ変えない。
たった4つしか違わないのになんだこの余裕みたいなのは。
背なんか俺のほうが高いんじゃねーの。…ちょっとだけ。
ぶつぶつ文句を言う俺に、風介はもう一度ため息をついた。

「南雲、授業始まるぞ、」

「…風介は、」

「私は今から明日の授業の打ち合わせだよ、」

あと、先生、と念おしするような風介がむかついてしょうがない。
ぶすっとしたまましぶしぶ風介から離れる。

「南雲!」

数歩歩いたところで、今度は風介から呼ばれて振り向いた。
昔は、晴矢って呼んでたのに。
風介は早足で俺のそばまで来ると、そっと顔を耳に近付けて。

「学校終わったら君の家に行くから、」

「…は?」

「じゃあ、授業、がんばって、」

言うだけ言うと、風介はくるりと向きを変えてさっさと職員室に入っていった。
なんだ今のどういうことだ。

誰もいない廊下で悶々としている間に、始業のチャイムがなってしまった。



―教育実習生に恋する(先生と呼びなさい)



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お題は確かに恋だった様から

前に言ってた年の差ぱろです^^
高校2年生南雲×大学3年生涼野
幼馴染だけど風介が大学に入ってからはちょっと疎遠で、教育実習生として再会しましたよーっていう

先生って呼んでくれる?
っていうのと、免許の話が書きたいだけry




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