小話 | ナノ


10.08.06.

キスのシチュエーション04
バンガゼ




バーンと、喧嘩をした。
揉めた、というべきだろうか。
もうそれじたいは日常茶飯事のことなのだけど、今日の私はなんだかイライラとしていて。

「そんなに私のことが嫌いならっ、放っておけばいいだろっ!」

と、怒鳴ってしまった。頭に血がのぼって、少しくらくらする。
珍しく怒鳴り返してこないバーンを不思議に思っていると、バーンが低く、呟いた。

「お前ムカツク、」

言うと同時にバーンは私の身体を側の壁に押し付けた。壁に打ち付けられた背中がじん、と痛む。
そして、そのまま噛み付くようにキスをされた。

「お前のこと、嫌いになれるわけねーだろ、」

鼻先が触れ合うほど顔を近付けたまま、バーンはそう囁くと、今度はそっとキスをしてきて。
私はバーンの首に、腕を回した。

もう、喧嘩の内容など、覚えていなかった。


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キスのシチュエーションシリーズ

今日はバンガゼでしたー^^
明日で一応終わりなんですけど、最後のねただけまだカップリングが決まらない…
うーん、グラガゼかなあ…?





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