小話 | ナノ


10.08.02.

お題05
豪風




夏祭りに来た。円堂と豪炎寺と一緒に。
円堂が途中でヒロトと会って、今は俺と豪炎寺とふたり。
慣れない浴衣に慣れない下駄は歩きにくくて。
同じように浴衣に下駄の豪炎寺がすいすい歩くのが、なんだか悔しかった。

もうすぐ花火が始まるらしく、人も増えてきて、賑やかになってきた。
ふいに豪炎寺が俺の肩を引き寄せて。
どうした、と聞くより早くキスをされた。
俺がぽかん、としている間に豪炎寺は俺の手をとって。
花火始まるぞ、と笑った。

「…恥ずかしいやつ、」

俺の呟きは祭の喧騒に紛れて、豪炎寺には届かなかった。



―喧騒に紛れてキスをした



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お題は確かに恋だった様から

夏祭りシリーズです^^

明日からは浴衣ねたかキスねた書きたい…




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