小話 | ナノ


10.07.30.

お題02
バンガゼ




「ひとりでいるほうが気が楽だ、」

それが本心でないことくらい、わかってたんだ、昔から。
ガゼルは、ヒトリが怖いんだ。

だって俺も、そうだから。



「ようガゼル、」

「…何しにきた、」

「いや別に用はねーけど、」

淋しがってるかと思って、と口端を上げて聞けば、思いきり睨みつけられた。

「ふざけるな、帰れ、」

その言葉が本心じゃないのもわかってる。
わかってんだ、全部、全部。

「隣りにいてやってもいいぜ?」

ガゼルは微かに頬を染めたあと、勝手にしろ、と呟いた。



―隣りにいてやってもいいぜ?


----------
お題は確かに恋だった様から

バンガゼはお互い依存してても美味しいと思います






人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -