10.07.20.
▼記憶喪失02
南涼
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「だれだ…?」
きょとん、とした幼い顔で首を傾げた晴矢は、記憶を全て失っていた
自分のことはもちろん、ヒロトのことも、そして私のことすらも
「晴矢、」
毎日晴矢の病室に通うのは、少しだけ苦しかった
「いつもワリィな、」
そう言って少し困ったように笑う晴矢は、晴矢だけど、晴矢じゃなくて
私は表情を崩さないようにするのが、やっとだった
「じゃあ晴矢、また明日、」
「おう、」
晴矢の病室から出て、ふらふらと屋上に向かう
今日はからりとした快晴で、陽射しが容赦なく降り注ぐ
晴矢の笑顔は、太陽のようだった
脳裏に浮かぶのは、ほんの数日前までの晴矢の笑顔で
いつでも当たり前のように存在していたそれが
今は目の前にないのだと
そう、思ったら
「晴矢…っ、」
ぼろぼろと零れだした涙を止める術を、私は知らなくて
その場に崩れ落ちて、しばらく、泣いた
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晴矢が記憶喪失もやってみました
だらだら長い…
もうちょっとコンパクトに纏められるようになりたいです…(´・ω・`)