【お願いします】
『夜久先輩、背中押しましょうか?』
「おー、頼む!」
『じゃ、じゃあ失礼します………!』
「もうちょい、いけるよ」
『!も、もうちょいですか』
「んー」
『…夜久先輩、軟らかいですね』
「そう?」
『前にクロ先輩の背中も押したんですけど、クロ先輩も軟らかくて驚きました』
「あー…、まぁ俺も一年のときはもっと硬かったよ」
『私そんなに軟らかくないので少し尊敬します、足痛くないんですか?』
「余裕」
『す、すごいです』
「なまえちゃんも毎日やれば軟らかくなるんじゃない?」
『う……それじゃあ、夜久先輩空いてる時間に私の背中押してくれますか』
「え、俺?」
『だって、研磨はめんどくさがりそうだし、クロ先輩の押し方は鬼畜なので』
「あ、前にあったな確かに」
『あの時はクロ先輩に殺されるかと思いましたよ…!』
「それは大袈裟な」
『夜久先輩は優しいので!安心できるんです!』
「んー、わかった。いいよ」
『え!本当ですか!』
「部活始まる前の空き時間とかでなら」
『はい!夜久先輩が暇なときだけでいいです!』
「とりあえず今どこまでいけるの?」
『………』
「なまえちゃん?」
『……っえ、はい?何か言いました?』
「とりあえず前屈やってみて」
『………笑わないでくださいね』
「はは、まさか」
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