【なるほど理解】


何とかしろってそんなこと言われても、もっと的確なアドバイスとかないんですか。だって先輩長い間研磨の幼なじみやってたんじゃないんですか。そんな文句をつらつらと並べると先輩がうざそうに口を開いた。



「じゃあ物で釣れば?」



ぽかんとする私にクロ先輩が頑張れよと言って頭を雑に撫でて行った。……もの、モノ、物?物って何だ…研磨で言ったらゲームとか…?いや、でもそれはこの前試して駄目だった。もっと別の……研磨の好きな……、



『ああ!!?』

「っ…え!?なまえちゃんどうした!?」

『っあ、夜久先輩!私やりました!!』

「え、あ、うん…?何を?」

『私頑張りますね!!』

「?が、頑張れ…?」

『はい!!』



そうかそうか、この手があった!!
クロ先輩はきっとこの事を言ってたに違いない…多分。まあ、何でもいい出来ることは全部やって見よう。
1人で「よしっ!!」と気合を入れて声を出していると若干2名に引かれていたことを私は知らない。



「…なまえさんって、たまにおかしいですよね」

「……本人には言うなよリエーフ」


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