【何かおかしいですね】


テストも無事に終了し、さあこれからまたゆっくりとした時間…といっても部活まみれだけど、勉強しなくて済むんだとうきうきしていたはずなのに。



『…おかしい』

「お前の頭が?」

『何言ってるんですかクロ先輩にも見せたでしょう私の頭の良さを』

「赤葦の頭の良さを痛感させられたなー」

『っぐ…!た、確かにそうですけど…!』



私のテスト結果は赤葦くんのおかげで今までで最高得点を取ることが出来た。それも全教科で。先生にはカンニングを疑われたけどね!失礼な人だ!



『って、そうじゃなくてですね』

「研磨だろ」

『そうですよ!研磨!』



テストが終わってからずっと研磨に避けられているような気がしてならない…いや、確実に避けられている。会話も何処か素っ気ないし。



「あーあー、忠告してやったのになぁ」

『え!?あのあれですか?研磨が寂しがるって』

「ちゃんと言っただろ」

『いやいや研磨が寂しがるって…クロ先輩研磨を何だとおもってるんですか〜』

「いや、お前こそ研磨を何だと思ってんだよ」



真顔でそう返してくる先輩に、そんなまさか…と思いながら離れた場所にいる研磨を見ると、研磨が一瞬此方を見たような気がしたけど、すぐに逸らされた。



『…クロせんぱい』

「なんだよ」

『泣いてもいいですか…』

「めんどくさいからヤメテ」

『!?っひ、ひどい』

「…はやく何とかしろよ」



なんとかしろって言われても、具体的に何をしたらいいのかわかりません先輩。


prev / next



×
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -