さよなら青い星
『…と、まぁ地球は滅びずに無事21日を乗り切ることが出来たわけですが』
井「なんか前にもなかった?地球滅亡の予言みたいなの」
石「あー、前にもあったけどそれもハズレたもんな」
『本当に滅亡するってわかる日が来たら、何かする?』
石「何かって?」
『えーっと、何か死ぬ前にやっておきたいこととか』
井「いきなりそんな事言われても実感わかねーよなぁ」
石「な。お前なんかすんの?」
『私?……んー、好きな人の顔見に行くかな』
井「えっ、好きな人いたの」
石「初耳」
『うん。おしえないけど』
石「地球滅びるときが来たらわかるけどな」
井「次はいつ滅びるかな」
『恐いこと言わないでよ。滅びないのが一番でしょ』
石「俺滅びるって言われても普通に一日過ごしそう」
井「吉川さんに会いに行かないの?」
石「は?なんでだよ」
『あー、でも学校のみんなの顔は一度見ておきたいよね』
井「あー、確かに!」
石「学校で人生終わるのもわるくない」
『家族に失礼だけどね』
井「……まだ、滅んでほしくはないなー」
石「良かったな、ハズレて」
『だね。それじゃ、来年もよろしく』
石「おー」
井「よろしく!」
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