『かずなーりくーん、何怒ってるの?』

「は?別に怒ってねーけど」

『……超怒ってるけど。鏡で自分の顔見てきたほうがいいよ』

「怒ってねーって」

『………』


ぺちん


「…何してんの」

『表情筋が泣いてるのでマッサージでも』

「ちょ、ほっへひっはんのやへほ!」

『ほっぺぐにぐに』

「………」

『和成くんの頬っぺはすべすべだね』

「…っあー、もう!」

『んふふ』

「…初めからなんで俺が怒ってたのか知ってたくせに」

『嬉しいんだよ和成のヤキモチ。だから無理して笑ってないで、もっとヤキモチ妬いてよ』

「っ……じゃあ、もう真ちゃんとしゃべんの禁止っつったら?」

『んー…、善処します』

「俺がヤキモチ妬いたらすげーことになるけど」

『和成ならどんなヤキモチでも受け止めるよ』

「……そーいうの、嬉しすぎてヤバいから」

『可愛い』





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