『……緑間くん、私今夢でも見てるのかな』

「……奇遇だな、俺もなのだよ」




「っあー、マジだりぃ…」

『何?どうしたの?青峰死ぬの!?』

「どうしたのだよ、変なものでも拾って食べたのか!?」

「お前らさっきからうるせーんだよ!!頭に響くからやめろ!」

『っ、緊急事態だよ緑間くん!』

「っああ、直ぐに赤司に連絡だ!」


「『青峰が風邪を引くなんて…!』」


「あ?喧嘩売ってんのか?喜んで買ってやるぜ?」

『あああ、駄目だよ青峰大人しくしてなきゃ…!死んじゃうかもよ!?』

「そうなのだよ!とりあえず今の熱は何度なんだ!それは学校に来ても大丈夫な体温なのか!?」

「……どんだけ心配してんだよ。軽い風邪だっつの」

『そんなわけないよ!青峰がそんなに弱ってるなんて、殺人ウイルスに決まってる…!』

「いいから、事情を話してみろ。まずは昨日の夕飯のことだが、」

「緑間は何で最初っから拾い食い限定だよ。ぶん殴るぞ」

『駄目だ…!話し方に何時もの勢いがないよ…!』

「だから、風邪だっ、ゲホ!ゴホ!」

『いやあああああああ!?』

「ちょっと待つのだよ!俺を盾にするな!」

『ごめん、緑間くん私殺人ウイルスに勝てるような体持ち合わせてないから…!』

「っそんなもの俺もなのだよ…!」

「…お前らいい加減殴ってもいいよな?」





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