♯
『青峰、桃ちゃん知らない?』
「あ?テツと一緒なんじゃねーの?」
『それがいないんだよー』
「じゃあ知らねー」
『えー、どこいったんだろ』
「さつきに何の用があんだよ」
『いや、ムヒ持ってないかなって』
「ムヒ?」
『そうそう、蚊に刺されちゃってー』
「ふーん」
『青峰桃ちゃん見付けたら聞いておいてよ』
「いーけど。どこ刺されたんだよ」
『ここ。首の後ろ』
「んー?」
『うわ、ちょ、触んな!かゆくなる…!』
「おー、結構でけーな」
『でしょ?もうかゆくてかゆくて』
「………」
『!?っちょ、おい!?』
「あ?」
『何舐めてんだ馬鹿!!』
「…ムヒの代わり?」
『馬鹿なの?青峰本物の馬鹿なの?』
「馬鹿馬鹿うっせぇな!」
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