♯
『あ、青峰』
「あ?……なんだお前か」
『失礼な反応だな』
「っつーか、遅刻だぞお前」
『呑気にパン食いながら歩いてるお前に言われたくねーよ』
「あと5分とかどう考えても無理だろ」
『ねー』
「お前が遅刻すんのも珍しいよな」
『今までが運良かっただけで、いつもギリギリ登校だったよ』
「マジでか」
『今日は運悪く寝坊したわー』
「もう学校行くのもめんどくせーよ」
『さぼるの?』
「いや、行くけど。部活あるしな」
『ほー、好きだねー』
「まーなー」
『一時間目潰れるくらいゆっくり行こーよ、めんどい』
「別にいいけどよ、お前授業いいのか?」
『いや、それ此方の台詞。青峰馬鹿じゃん?』
「お前に言われるとすっげぇ腹立つわ」
『はっ!私よりもいい点数取ってからいいな!』
「うっぜぇ!」
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