♯
『うあー…』
「あれ、どうかしたんスか?」
『期末テストの結果が悪すぎて、さ…』
「悪いって言ってもそこまでじゃないっスよね?」
『今回は、本当に勉強してなかったから、今までで一番悪い結果になったの!』
「え、なんで勉強しなかったんスか?」
『なんか、やる気でなくって。寝てた』
「あちゃー」
『今回難しい問題ばっかりだったし、一人じゃなくて、誰かに教えてもらいながらのがよかったのかも』
「!……あ、の、」
『今度赤司くんとか、緑間くんに教えて貰おうかなー』
「え…、」
『うん?』
「あ、いや、そうっスよね、赤司っちとか緑間っちなら説明とか解りやすそうだし…」
『?…別に黄瀬くんが教えてくれてもいいんだけど?』
「え!?」
『だけど、黄瀬くん仕事忙しいかなって』
「っ全然平気っス!!」
『え、ほんとにいいの?』
「大丈夫だから、今度の日曜とか…どうっスか?」
『うん。いいよ』
「!」
(聞いて聞いて青峰っち!!俺やっと誘えたんスよ!)
(は?誘えたって、ピーーーーしよう、とでも言ったのかよ)
(……青峰っち最低っス)
prev next