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ハトアリ長編ボツネタ
「よっ!」
『……誰?』
目の前には黄色の耳をつけた知らない男。私が、誰?と聞くと、凄く驚いたような顔をした。
「それはねぇよ!」
『や、ちょっと急いでるんで』
「俺は!シルヴァだ!」
『うるっさいなぁ!大声ださなくても聞こえてるってば!』
じゃなくて!私ははやく行かなくちゃいけないんだから!
『じゃ、私はこれで』
「ストップ!俺も少しは構ってくれないと」
『シルヴァなんて覚えてる人いないよ』
「そりゃ出番少ないから。だから俺の登場時間を延ばして貰おうと思って」
『死ね』
スタスタと歩く私の隣に引っ付いて歩くシルヴァ。イライラとしていると前の方に目的の人物を発見した。
『アリス!』
「***!…と、えっと?」
「ちょっと!アリスまで!」
『アリス行こう』
「ええ」
今日はアリスとショッピングなんだ。シルヴァに構ってる暇はないの!
アリスを連れて歩いて行こうとすると、後ろからシルヴァが近付いてきて、私とアリスを抱きしめた。
「俺も連れてって」
『っ離せ馬鹿!』
「離してっ!」
「アリスも***も俺を無視するからさぁ。傷ついたー」
『10数えるまでに離さないとボリスを呼びます』
「私もエース呼ぶわよ……来るかわからないけど」
「ボリスとエース?全然恐くないから呼んでもいいよ?」
続かない
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