シャチの右肩を叩いてほっぺをぷにってするやつをやってみようとしたが読まれていたのか左から振り向かれた。ムカつく。



『…なぜ』

「はァ?何が」

『シャチの頬に私の指が突き刺さる予定だったのに!』

「え、こわ」

『え、なんで左向いたの』

「なんとなく」

『最悪だわー』

「なんでだよ!」

『じゃあ、もう一回やるからあっち向いててよ』

「え、なんで?されるってわかったら普通避けるだろ」

『シャチが避けなければいいじゃん』

「嫌に決まってんだろ!お前の爪なげぇんだからさぁ!」

『えー、いいじゃーん。ちょっと軽くやるからさ!』

「……別に楽しくなくね?」



そう言いながらも向こう側を向いてくれたシャチに笑いつつ、私はシャチの肩をとんとんと叩いた。



「…これの何がたのし、」


ちゅ


「は…?」

『やっぱり突くだけじゃつまんないと思って!』

「な、なっ…!?」



顔を赤くするシャチを笑えば頭を叩かれた。痛い。




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