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寒い寒い。ちらほらと雪が舞う中、隣には緑の彼。今から学校だよー。…それにしても寒い。はぁ、と息を吐いて両手を擦り合わせると、隣から声。
「手つなご」
あぁ、井浦も手が寒いのかな、なんて。私の手は冷たいから暖かくなんてなれないんだよ、ふはは。
「何故だ!」
「寒いからだ!」
「私の手は冷たいがそれでもいいか!」
「ああ!」
あれ。暖かくなりたいんじゃないのか。本当に冷たいんだよ?後悔しても遅いんだからね?少し笑って井浦に向かって片手を差し出す。
「よし!しょうがないから繋いでやる!」
「なんだそれー!」
ぎゅっと握って、お互いの頬が少しだけ赤く染まって。笑いながら高校へと足を進めた。
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