♯
「あ、」
『え、』
一瞬、部屋の中が凄く明るくなったと思ったら、今度は大きな音がなる。
『っ!?』
「うわ、結構近いな」
『っい、臨也は雷平気な人?』
「逆に男が雷でビクビクしてたら気持ち悪いだろ」
『そ、そだね』
そんなことを話している間にもゴロゴロと音がなる。耳塞がないと、倒れそう。
「落ちることはないから大丈夫だろ」
『いや、そういう問題ではなくてね…?』
そんなことはわかってるよ。だけど、突然大きな音がするとびっくりしちゃうじゃん。
「…耳栓でもしとけば」
『臨也が冷たい…!』
「はぁ…。こっち、来なよ」
『うぅ、』
臨也の方へ近寄るといきなり、ぎゅう、と抱きしめられた。
『?…い、いざ、』
「これなら落ち着くだろ」
『………』
い、いや。
これはこれで落ち着かないんだけど…?
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