『おはよー』

「お!遅ぇーぞ!」

『木兎が早いんでしょー』

「ちょいちょい、こっち来てみ」

『何?木葉何で朝からそんな元気なわけ』

「アレだよアレ」

『アレ?………っえ』

「な、ちょーレアだろ。あれ本人気付いてないぜ多分」

『え、教えてあげなよ』

「赤葦癖っ毛だからそんな寝癖わかんねーだろうと思ってたけど、わかるもんだなー」

『小見やんも酷いね』

「じゃあ、お前行ってこいって」

『え、えー…』

「あ、赤葦こっち来る」








「おはようございます」

『お、おはよう赤葦くん』

「?どうかしたんですか」

『え。あ、あ〜…っと、ちょっと屈んでくれるかな』

「え?」

『お願い』

「はあ」







「え、アイツら何してんの?」

「寝癖教えてやってんだろ」

「なんであいつ赤葦の頭撫でてんの?」







「…え」

『ここ、寝癖ついてる』

「え、まじですか」

『まじまじ。直さないとあっちで性格悪い人達が指差して笑ってる』

「………」

『でもそんなすぐ直せなさそうだね』

「なかなか寝癖直らないんですよね」

『癖っ毛だもんね、ふわふわで私は好きだけど』

「…そうスか」







「あー!赤葦ずりィー!!」

『うわ、木兎に見つかった』

「なぁなぁ、俺の頭撫でて」

『はあ?なんで木兎の頭撫でなきゃいけないの』

「木兎さん俺頭撫でて貰ってたわけじゃないですよ」

「じゃあ、なんで………ブッハ!あ、赤葦おまえ、それ寝癖か!?ヤバイな!」

「………」

『赤葦くん怒ってもいいんだよ』

「…いえ、一応先輩で主将なので」

『ほんと出来た副主将だなぁ』





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