『あ、あああ赤司くん…!』

「なんだ?」

『あの、これ、虹村先輩に…その、』

「虹村さんに渡せばいいのか?」

『!う、ん』

「虹村さんならすぐそこにいるが」

『っえ、えと、その……ちょっと』

「おーい、聞こえてんぞー」

『っ!』

「虐めるからですよ」

「あ?可愛がってやってるだろ」

『あ、あの、じゃあ私これで…』

「ちょっと、待て」

『っぅ、はい!』

「…赤司、お前は部活に行ってろ」

「はい」

『あ、あかしく…!』

「赤司に用があったわけじゃねぇんだろ」

『!』

「俺に何か言いたいことがあったんじゃねぇのか」

『っあ、』

「違うか?」

『っ虹村、先輩…!』

「おう」

『あの、その、っ…誕生日おめでとうございます!』

「ん、ありがとな」

『!』

「あと、」

『え?』

「こらから用があるときは赤司を通してじゃなくて、直接俺に言え」

『…え』

「わかったな?」

『は、はい』

「よし。じゃ、これありがとな」

『っいえ、あの、対したものじゃないので…!』

「何でもいいんだよ中身は、お前がくれた事に意味があんだから」

『っ、』

「じゃーな」












「また、からかってきたんですか」

「あー?からかってねーよ」

「じゃあ、あいつのこと好きなんですか」

「…珍しいなお前が食い付いてくるの」

「深い意味はないですよ。ただ、気になるので」

「へえ?」

「どうなんですか?」

「…教えねーよ。おら、早く練習に戻れ」





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