♯
『赤司先輩、赤司先輩』
「どうした」
『もう卒業、ですね』
「あぁ、そうだな」
『…部活も辞めるん、ですよね』
「そうだな」
『………』
「どうした、そんな顔して」
『だって、』
「寂しいか」
『う、…はい』
「そうか」
『あの、先輩は何処に行くんですか?』
「京都だが」
『京都!?』
「あぁ」
『え、ええ…』
「お前も来ればいい」
『っえ!?』
「お前の学力なら、まぁギリギリと言ったところか」
『え、え、赤司先輩…?』
「もしも、お前が勉強を頑張って受験すると言うなら、僕は全力で応援しよう」
『!』
「あぁ、そうだな。住む場所も僕が責任を持って用意しよう」
『せんぱ、』
「どうする?」
『っ…絶対行きます!待っててください!』
「…そうか、楽しみに待っているよ」
『はい!』
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