「あ、これおいしー」

『えっ、私も食べ……やっぱいいや』

「え?なんで?いつもは食べるのにー」

『いや、いいよ紫原くん食べなよ』

「…調子悪いのー?」

『ううん、別に』

「じゃあ、なんで?」

『…ダイエットだよ、ダイエット』

「は?」

『だって!青峰くんに!デブって!言われた!』

「峰ちんに?」

『うん、デリカシーの欠片もなかった』

「ふーん」

『だから、ダイエットするの』

「全然太ってないしー、てか細すぎ」

『っそ、そうやって甘やかすから…!』

「ほんとだってば、俺が抱き締めたら折れそー」

『…そんなことない』

「…ね。俺と峰ちん、どっちの言うこと信じんの?」

『うっ、それ…は、』

「俺がいいって言ってんのー。だからさ、一緒に食べよ?」

『……………食べる』

「ん」





prev next
back

×
- ナノ -