♯
『…あ、愛してる』
「愛してる」
『っ、愛してる！』
「愛してるよ」
『う、あ、愛してる…！』
「そろそろ諦めろ、お前の負けだよ」
『うああああ！！なんでそんなにポーカーフェイスなの！！』
「そもそも何で俺なんだ」
『赤司くんの照れた顔が見たい』
「何故？」
『えっ、な、何故と言われましても…』
「俺の照れた顔を見てもお前に何かプラスがあると思えないが」
『眼福じゃないですか』
「よく分からないな」
『うーん、だって赤司くんあんまり照れないし』
「黒子のほうが照れないんじゃないのか」
『黒子くんの照れた顔見たことあるもん』
「青峰は」
『ありますね』
「緑間は」
『ちょろいね』
「黄瀬は」
『これまたちょろいね』
「…紫原は」
『…んん？そう言えば無いかも…？』
「先にそっちをあたったらどうだ？」
『えぇ…、でも赤司くんのも見たい』
「俺はきっと無理だよ。相当な事がなければ」
『えー…、相当な事ってなに？』
「さあ？」
『赤司くん手強いな』
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