(直井)


【貴方のこと大嫌い】




『突然ですが直井くん』

「なんだ」

『今日が何の日か知っていますか』

「今日…?」



僕は頭の中で考え始める。
今日は4月1日だ。…4月、1日、

…あぁ、今日は、



「エイプリルフールか」

『正解です!そこで直井くんに言いたいことがあるのですが』

「なんだ」

『私、直井くんのこと大嫌い』

「………それはつまり『はい。直井くんもどうぞ』

「は?」

『直井くんは私に言うことないの?』



ここで、自分も嫌いだ。などと言ってしまったら恥さらしではないか。
…だったら。



「僕はみょうじのことが大好きだ。」
〈ピロリーン♪〉

「…は、」

『やったね!作戦成功っ!』

「おいまて、どういう…」

『最初から直井くんは「嫌いだ」って言わないと思ってたよ。だってここで「嫌いだ」って言えば「好きだ」って意味だもんね』

「なっ、〈僕はみょうじのことが大好きだ〉……それを貸せ。」

『えー。やだよう。これがほしかったんだもん』

「貴様…! 何言っ〈僕はみょうじのことが大好きだ〉

『私も好きだよ直井くん!』

「っ、僕はお前のことなんか…!」

『証拠はコレ!なんならSSSのみんなに知らせてもいいんだよ?』

「…っ」

『私と付き合っちゃう?文人?』







♯頬にわずかな熱を感じる


(…僕は別n(あ!日向ー!)
(んぁ? どしたー?)
(コレ聞いてよこれぇ!(やめろぉ―――!!!)











×