窓の外で風が強く吹いている。
木が大きく揺れて、風に葉が乗ってどこかへ飛んでいくのが見える。
そんな風景を千歳の万年床布団から見ていた。

「気持ちよくなか?」

上の方から千歳の声が降ってきた。

「そんなことあらへんよ?」

見上げると少し頬が赤みががった千歳がいる。

「うそつき。」

そう言った口がそのまま俺の唇に噛みつく。
ああ、怒らせたな、なんて思った頃にはもう出遅れで。
歯列を割ってぬるりとした千歳の舌が入り込む。
しょうがないから少しでも機嫌を直してくれるように、千歳の舌に自分のそれを絡める。ざらざらとした分厚い舌を舐める感触と言ったら、変な感じしかしない。だけど、やみつきになる感触。だから、千歳とのキスは好き。フレンチよりディープの方が何倍も好き。

千歳がぢゅうっと舌を吸う。その気持ちよさに自然と俺の中にある千歳のちんこをぎゅうっと締め付けてしまう。うっすら開いていた俺の瞳に眉を歪める千歳が映る。
今、感じてくれたんやなって思った。ちょっと嬉しい。いや、結構嬉しい。
嬉しくて今度は意識的に中のちんこを締め付けてやった。
すると、千歳が唇を離す。ああ、また機嫌悪くしてもうた。

「締め付け過ぎやけん」
「気持ちよかないん?」
「そういう訳じゃなか…」

何か言いたげな表情。
汗ばんだ額にくっついた前髪を掻き上げる千歳の仕草にどきりとする。
そして、その衝動でまた締め付けてしまった。

「っ…」

珍しく唸る千歳に何だか身体だけじゃなくって心が疼く。

「なぁ、千歳?」
「おん?」
「今日、俺、動きたい気分なんやけど」

ぽかんとした千歳を余所に、有言実行型の俺は中から千歳のちんこを抜き出す。
抜き出す瞬間は気持ちが悪い。千歳のはでかくて太い。亀頭をいれられただけでまず、1回は射精出来る。別に俺は早漏じゃない。千歳のちんこが立派過ぎるからいけないのだ。

「寝っころがりいや?」
「ほんなこつにやっと?」
「あかんのん?」
「いんや…寧ろ、喜んで」

そう言われて満面の笑みを向けてやる。千歳は苦笑いやったけど。
布団の上に座る千歳。その両足の間を割って身体を挟み込む。目の前には欲で勃起したちんこ。


「舐めてええ?」
「白石の好いとるようにしてよか」

立派なそれはくっきり血管が浮き出ていて、見ているだけでぞくぞくする。
裏筋をべろりと根元から先端まで舐め上げて、亀頭を口に含む。亀頭だけで口の中がいっぱいになるのは、男としては嫌味だ。
じゅばじゅば音をたてて咥える。千歳の体液と俺の唾液が千歳のちんこと俺の口の中を汚す。


「くひへ、ひっはひ、ひく?」


口に含んだまま、口の中で一回イくか尋ねる。千歳は眉を八の字にして頷く。
喉の奥に当たるくらい深くまで千歳のちんこを挿れたり出したりする。苦しいけど、千歳が感じてくれるなら我慢できる。


「…もっと」


千歳はそう呟くやいなや俺の頭を抑えつけ、喉の奥にちんこを当ててくる。呼吸上手く出来ない。苦しい。吐きそう。死にそう。千歳はそんなの知らないと言うようにがつがつちんこを当てる。何度も口を離そうとするが千歳の力に勝てる訳はなく、好き勝手されるがまま。
どくん。
千歳がイった。それなのに千歳は口の中を解放してくれない。全部飲めと言っている。俺は仕方なく千歳の精液を飲む。千歳のちんこが邪魔して上手く飲めないけれど。
やっと口を解放された。噎せて咳が止まらない。酸素を欲して大きく息を吸ったり吐いたりする。


「よくできました…ご褒美やけん」


また俺の中に千歳のちんこが挿入ってくる。身体が跳ねる。気持ちいいと震える。


窓の外では、まだ、風が強く吹いている。もう、音は聞こえない。聞こえるのは、厭らしく濡れた音と千歳の荒い息遣いと俺の嬌声。



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