「っあ、は…ん」


どろどろに解かされた黄瀬の後孔に青峰の雄の先端がのめり込んでいく。
指とはまったく違う引き裂かれるような圧迫感に黄瀬は息を詰め、耐えるようにきつく目を瞑る。青峰とのセックスはこれで2回目だった。


「力、抜け…」
「あ、ん…わかんない、ス」
「息詰めんな…大きくゆっくり深呼吸しろ」
「ふっ、はあ…は、ぁ」


結合部から発生する痛みと熱で意識がふやけていく。ぼんやりとした視界の中にいる青峰がなだめるように黄瀬の額や頬にキスの雨を降らす。言われた通りに大きくゆっくり深呼吸を繰り返す黄瀬の大きく息が吐き出されるタイミングに合わせて青峰は自分の雄をゆっくりと確実に飲み込ませていく。


「つ、あっ…痛、い…」
「っ、はあ」


一番太い部分を飲み込ませたと同時に、黄瀬の強く瞑った瞼の間からぼろぼろと涙が伝う。それを青峰は指で拭った。

傷付けたくない、手加減したい、優しくしたい。そういった気持ちは山々なのだけれど、そんな余裕は青峰には持ち合わせていない。身体が心が黄瀬を求めている。言葉では表現できない黄瀬への止めどない想いを身体を重ねることで伝えられるような気がする。

膝裏抱えなおして、残りの部分もずふずぶと沈めていく。
汗と涙と涎でぐしゃぐしゃな顔した黄瀬は、嗚咽混じりに喘ぎながら、しかし決して青峰を拒むことはなかった。枕に指を食い込ませたまま、じくじくと押し寄せる痛みにずっと耐えている。そんな黄瀬が愛しくて青峰は唇を啄むように優しくキスをした。


「あと、少しだからな…」

こくこくと頷く黄瀬の力が抜けるのを見計らって、青峰はぐっと残りの部分を全て埋め込んだ。


「ぜんぶ、はいった…?」
「ああ、」


数分のことではあったけれど、黄瀬にとっては気が遠くなるくらい長いことのように感じられた。自分の胎の中で他の鼓動を感じる違和感はやはり馴染めないなと感じながらも、青峰の雄をきゅと締め付ける。これが青峰の雄の形、これが青峰の鼓動、これが青峰の熱。噛み締めるようにねっとりと内壁を絡みつけさせる。己の雄が熱い粘膜に包まれたことで青峰の理性はぐらぐらと崩れ去りそうになる。獣のように貪りたいという本能が脳内を支配し始める。


「動くぞ、」
「ん、…あ、ああ…」


浅く揺さぶられれば、じくじくと押し寄せる痛みは少しずつ消えていき、その代わりに快楽が生じ始める。結合部から生じる快楽に脳内が溶かされ、爪先がぴんと伸び宙を蹴る。

赤く潤んだ瞳と蒸気した頬、甘い矯声を溢す口。みんなのアイドル黄瀬くんのこんな顔を知っているのも、させるのも自分だなんて思ったら青峰は優越感で気がおかしくなりそうだった。その為か、理性のたかが外れてしまい、ぐっと黄瀬を突き上げた。


「んあ!ああ…」


大きく反らした色白い喉に噛み付く。本当に好きだと青峰は思った。深く、中を抉るように強く腰を打ち付ける。そんな性急な行為にも黄瀬は拒絶や抵抗の素振りを見せることなどなく、どこまでも青峰の与える快楽に従順だった。

だんだん激しくなる突き上げに伴って、黄瀬は青峰の名を何度も何度も呼ぶ。


「あ、青峰っち…すき、すきぃ」
「っはあ、」
「すき、すきっス…あおみね、ち…」


好きだ、好きだと繰り返す黄瀬に答えるように深いキスをした。枕に食い込ませた指を自分の指に絡ませてやる。唇を離し、目ががちりとあう。


「好きだ…黄瀬、」
「おれ…も、すき…っあ、ああ、もう、イく…イっちゃっう…」
「いいよ、」
「ん、あおみねっち…おなかのなか、おねがいっ」
「当たり前だ、つの…っ」

黄瀬の全身がびくりと大きく震え、青峰の雄を今まで以上に締め付ける。腰の奥が疼くような、そして全身を電気のように快感が駆け抜けるような瞬間、黄瀬は世界が閉じていくよう感覚を味わった。痙攣したようにがくりと何度か身体を震えさせ、己の腹に白濁をを吐き出す。それを追うように青峰も黄瀬の胎の中にたっぷりと白濁を吐き出した。搾り出すように腰をゆるゆると動かし、黄瀬の中を自分の欲で青峰は満たしていった。



2回目のセックス


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