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「父が趣味で茶華道をやっていて、子供の頃から付き合わされたので…そのせいかも知れません」

「へえー優雅な趣味………お父さんが?」

「はい。

母は、自分には着物が似合わないのと、正座は足の血流が悪くなりそうで嫌だと、時々父に付き合ってはいましたが、あまり好んではやりませんでした」

「そっかー。

でも所作の美しさが自然と出るくらい身に付いてるって、凄いよ」


ダークブルーのエプロンを軽く着けると、まな板に出した野菜等を洗い始める。


「意識しながらじゃ、難しい事と思うもの」

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