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人の家に招かれるだなんて、どれくらい振りだろうか。
部屋の中央に置かれたちゃぶ台の前に正座して、ソワソワしながら部屋の中を見回していた。
「ごめんねこの部屋扇風機しかなくて」
5月の始めとは言え、異常気象とか言われて既に暑い日の続く中、今後更に暑くなって行くだろうに大丈夫なんだろうかと余計な気を回す。
何しろ俺の部屋なんて毎日エアコンがつけっ放しだ。
「足崩してていいよ、痺れちゃうでしょ?」
ちゃぶ台には氷と麦茶の注がれたコップと、プラボトルに作られた冷えた麦茶を置かれた。
「ありがとうございます、でも平気です。
慣れてるんで」
「そうなんだ」
と言うか、正座の方が気持ちも落ち着く。
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