58
どれくらい泣いていたのだろうか。
彼はずっと、背中を擦り続けてくれていた。
散々泣いた俺は、
段々我に返ると、
頭はスッキリしていて、
先程まで自分自身の大半を占めて居た悲しみだとかは身を潜め、羞恥心が表立って来る。
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