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恥ずかしさのあまりに顔を上げられず、おずおずと離れようとした俺の目に入ったのは、涙で濡れて鼻水で汚れたスーツのジャケットとネクタイとシャツと…。
「すっ…すみません!!」
「え?」
散々泣きわめいて、いきなり謝る俺にきょとんとした表情を向ける。
「いや、あの、その、ジャケット…とか、汚しちゃって…クリーニング代、払いますんで…」
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