102
自由で、青春と呼べる時期を、ただ傍観して来た。
彼女とて着飾って、デートだとか、したかったのかも知れない。
でも俺は、彼女の隣で歩く自分の姿に自信がなくて、ずっと、避けて来たんだ。
せめてもっと見た目が良かったら…なんて、努力もせず、ただ恰好良いと言われる人間を見ては、妬んでいただけ。
「今からでも遅くない!」
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