お互い編後編
(芽依がパタパタとスリッパを鳴らしつ、休憩所へと入って来て)

マサさん!お兄と、琴乃さんが…、買い物し過ぎてしまって持って帰れないので迎えに来て欲しいそうです…!
…ああ?折角声掛けてやったのにいらねーって言ったのは何処のどいつだよ。ったく、っとに仕方ねえ奴らだな…。すんません、ちと迎え行って来ます。…あ、変な事すんなよ。
大丈夫だって、ダーリンたら心配性なんだから!
誰がダーリンだよ。

(ぶつぶつと不満を漏らしながらも、芽依と入れ違いにマサは部屋を出て)

久し振りにお兄の声聞いた気がします。携帯、ありがとうございました。
はーい、そりゃ良かった。全員揃ったら飯食いに行こう。何食べたい?
わたしは、何でも…。お兄と一緒なら…。
あー…ふたりきりで食べてきてもいいよ。俺らとはまた今度食べればいいし。うん、そうしよっか。
何か、すみません…ありがとうございます…。
いいってことよ。あ、デートはいつにする?
デート…?
あり、忘れちった?ヘソピ買いに行こうってさっき言ってたじゃん。
あ、そうでしたね。じゃあ、近いうちに…。
近いうちにってのは絶対実行されないぜ?経験で分かる。ってことで連絡先教えてよ。
あ、はい…。
別に悪い事に使ったりしないから安心して。たまにお誘いメッセージ送るくらいだから。
いえ、お仕事で忙しいのに私なんかに構ってもらうの申し訳ないなと思って…。
それダメだよ、その考え方。大人は忙しくてナンボ!時間作れるように出来てるんだから甘えなきゃ。俺にも、愁にもね。
そう、ですか…。
楽しみだな、JKとのデート。

(ローテーブルに置かれたリモコン、否ボイスレコーダーはそのまま役目を終えたように切れており)
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