ぼっちなう | ナノ




俺は馬鹿だ。正真正銘の大馬鹿者だ。

何が馬鹿か。今まで俺は二回勝ったとしても二番三番の人が強いからそれ以上は無理かもだとかなんとか言っていた。それについてもう一度整理してみようと思う。


一番がシード、ということで始めは二番と三番、四番と五番、と言った風に試合をする。
さて、二回戦。これは四番の俺が七番と八番の試合で勝ちぬいた人(竹谷君とかみこちゃん)と闘った。そこまではいい。
ここで重要なのは二番と三番で勝った人物が誰と闘うかということである。


アホ極まりないことに俺は中々の腕っぷしであった二番三番のどちらかの人物が勝ち進み三回戦目で俺と当たるだろうと考えていた。
確かにあれだけの実力を持っていればどちらも二回戦は勝ち抜けそうなものだった。

が。

それはあくまで普通の話であり、彼らが中間地点らへんの番号にいたあったときの話であったのだ。

何が言いたいかというと、二番三番の人物は二回戦目に、一番のシード権を獲得している者と闘うということである。
もうお分かりいただけと思うがシード権は毎度決勝まで勝ち進むような強者。いくら二番三番の人たちが強かったとしても勝ち抜けるのはかなり難しい。



つまり、三回戦目に俺が闘うのはろ組のシード権を持つ、


「やあ、苗字君。お手柔らかに。」


目の前で片手をあげにっこりと微笑んだ、天才・鉢屋三郎だ。







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