ぼっちなう | ナノ




「ぼっちなう。」


と呟いてみたが誰もRTしてくれないし、周りの人間が反応してくれるわけもないこの室町時代に住む俺は多分皆さんがもう既にお気づきの通りまごうことなきぼっちである。

なにがぼっちって本当にぼっちである。

一緒に食事をとる友人どころか、朝起きてあいさつするような知り合いレベルの友人もおらず、業務連絡レベルの会話を数日に一度行い、あ、今日はおばちゃんにA定食下さい、とご馳走様でしたを三回ずつ言っただけだな、とか寝る前に気づいたりするガチもんのぼっちである。


今これを読んでくださっているそこのあなたとしては、ぼっちぼっちうるせーよ!といった気分だろうが、言わせてほしい。そろそろ辛い。ぼっちさみしい。さみしいなう。



「ああああああ、誰でもいいんで俺と会話してくれませんかああああ。」


と、人通りがめったにない長屋の一番角にある一人部屋の壁に向かって声をだらりと発してみても返事があるわけもなく、むなしさしか残らないこの気持ちにももうそろそろ慣れてきた俺はあ、今日は発言回数二つ上がったな、と思うのであった。







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