ぼっちなう | ナノ




幸い一日目は一回戦のみなので俺は今日一日部屋でゆっくりすることができる。

傷だらけだが明日は二回戦目、三回戦目が行われる。もし二回戦目でまぐれでも勝ったら連続してもう一回闘わなければいけない。ハード過ぎる。

今日勝っただけでも結構まぐれが入っていて、佐島君が途中で足を引っ掛けなければ負けていた。佐島君流石一度でも保健委員会に所属していただけある。さっき善法寺先輩の話を聞いて納得した。保健委員会って多分呪われてるよね。あの不運っぷりはちょっと常軌を逸脱してるよね。


のろのろぜえぜえと部屋に向かっていると途中で不破君と久々知君が闘っているのが見えた。不破君は結局何も持たず体術だけなようで、俺には到底無理な戦法だと感心した。

不破君そこで突っ込むか。すごいな。中々そのタイミングで入る奴いないぞ。
あ、久々知君すげえ。不破君の攻撃をものともしない。そしてえげつねえ。


二人の闘いに思わず見入ってしまったがそろそろ立っているのも辛いので俺はのそのそと部屋に帰ることにした。



それにしても二人の闘いは周りの応援半端なかった。二人とも友人には恵まれているようだ。
俺に至ってはね、すごかったよね。見事に佐島君への声援しか見当たらなかったよね。

毎年のこととはいえまたしても切なくなり、俺は動きにくい口を動かして泣いてないもんと呟いた。先ほどと相も変わらずきもいと思った。









人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -