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じゅっこ!
(がらららら)
「あ、苗字さん!」
「名前ちゃん。」
「どうもー。あ、勘右衛門君、この資料委員長さんの君に授けます、ってどうしたの皆さん?鉢屋君は?彼にも資料渡さなきゃならないんだけれども。」
「あ、その…」
「…………」
「? うーんと…何かあったっぽいねえ、この雰囲気からして。如何なさったの?」
「うーーー、なんか鉢屋が…まあ、俺のせいってとこもあるんだけど。…いや俺のせいだよなあ、はあ。」
「いや、俺が止めを刺したようなもんだ。俺も悪い。」
「うわ、勘右衛門君が煮え切らない答えをして、久々知くんが反省してる。ほんと珍しいね。」
「それほどだったってことだよ。」
「ねえ、とりあえず何があったか苗字さんに言っとけば?」
「え、私が入り込んでいいことなの?」
「いや、むしろ入り込んで欲しいところなんだよ。」
「そ、そうなの。珍しいなあ。」
「はあ…、で、今に至りますよ、と。」
「うん。」
「じゃあ、とりあえず私鉢屋君探してくるね!」
「えっ」
「愛しの鉢屋君が困ってるんなら私だって話を聞くことはできるよ。じゃ!」
「えっ苗字さん!」
「なあに?不破くん。」
「その、大丈夫なの?」
「そうだよ、俺らがいきなり巻き込んじまったようなもんなんだぜ。」
「三郎、想像以上に繊細だから。……苗字さんなら知ってると思うけど。」
「……うーんと、私が思うにね不破くん。」
「?」
「君たちの仲は全然大丈夫だと思うよ。むしろ良好良好。」
「え、」
「じゃあね、ちょっくら行ってきます!」
(タッタッタッ)
「行っちゃった…」
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