マネージャーとアイス


今日からバスケのマネージャーだ。

だが、私にはやることがある。


補習だ。

まだまだ補習は終わっていない。

むしろ始まったばかりだ。まだ3日目だし。

今日も朝から自転車で登校してお馴染みの教室に向う。

ドアを開けると、黄瀬君ともう一人いた。


『なんで青峰君いるの?』

青峰「なんでって、補習受けにきたに決まってんだろ。」

『じゃあ、なぜ今まで来なかったの』

青峰「だって面倒くさいし?」


なんて自由な人なんだ。

私もこれだけ自由にできたらいいのになぁ、と思った。


黄瀬「ユアっち〜」

『何?黄瀬君』

黄瀬「その黄瀬君って言うのやめてほしいっス」

『へ?』

黄瀬「赤司っちを名前で呼ぶように俺も名前で呼ばれたいっス!!」

『別に…いいけど、』

青峰「じゃあ、俺も名前呼びな」


なんで呼び方にこだわるのだろうか。

よくわからないけど、ま、呼び方を帰るくらいどうってことないしいいか。

そのまま雑談に入りいつの間にか時間が来てしまってて先生に怒られた。

今日は数学の補習だ。


私は数学は悪い方じゃない。

断然英語の方が悪い。

では、なぜ数学の補習をうけているのかというと授業中の居眠りが問題だ。

いつも寝不足なため私は時々授業中でも寝ている。

いままでは運よくみつからずにすんでいたが夏休み前の授業中に見つかってしまったのだ。

こっぴどく怒られ、+期末もそれほど良くもなかったので補習に出て来いといわれた。

英語よりも好きだし苦もないのだけれど。


青峰「あ゛ーわかんねぇっ」

黄瀬「ユアっちー(泣」

『はいはい。』


英語の補習とは違い、今度は私が教える。

涼太君は少し教えるとスラスラと解いていく。

飲み込みが早くて助かる。

だが、大輝君は…


『…授業中何してたの、大輝君』

青峰「、寝てるに決まってンだろ?」

『あー…』


大輝君も寝てるんだ。

いや、彼はいつも寝てそうなんだけど。



『基礎が分かってないから…まずこれ解いてみて。』


と、4月に習ったところの問題を出してみる。

だが、最初からやる気がないためか眉間にしわが寄る


青峰「あーやめだ。やめ。」

『もう、ちゃんとやって!!これやったらアイス奢ってあげる。』

黄瀬「えー、青峰っちだけずるいっスよ!!ユアっち、俺もがんばるから奢って!」

『じゃあ、このプリント8割解けたらね。』

黄瀬「が、がんばるっス!」

青峰「…絶対だからな。」


どうやらこの餌付け作戦は成功らしい。

何かご褒美があったほうがやる気でるもんね。


それから50分くらい。

プリントを約束通り解いた涼太君と大輝君は力尽きていた。


『お疲れ様2人とも。約束通りアイス奢ってあげるから元気だして。』

黄瀬「アイスの前に…部活があるんスよ…」

青峰「サボるk「なんだって?大輝??」っあ、赤司!!?」

赤司「やぁ。大輝も涼太も補習だと聞いて来ちゃったよ。部活に支障をきたしてるからね。それに、マネージャーのユアもいないんじゃ…ね?」

『あー…そういやマネージャーになったんだっけ』

赤司「さ、これから部活に行くよ。」


征十郎の一言により、私達はこの天国のような涼しい教室から地獄のような体育館へと向った。



2013.0506微修正




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