銀髪と一晩
『ここはどこなんでしょうか。祥吾』
灰崎「どこって、俺の家」
私はつれられるがままに祥吾に半ば引きずられていた。
そしてついたのは学校からはそう離れてはいない、でも自分の家からは正反対のところにあるアパートだった。
『え、祥吾ここに住んでんの?』
灰崎「1人暮らしだけどなー」
『え、』
灰崎「最近1人暮らし始めたんだよ」
『えぇえええええええええええぇええっぇぇえぇっ!!!!?』
灰崎「うるせぇ!驚きすぎだろ…」
『だって一人じゃ何もできなさそうだしー、一人で寝れるんでちゅか?』
灰崎「バカにすんじゃねぇぞ」
頭を殴られた後、祥吾はアパートの一室のドアを開ける。
灰崎「入れよ」
『おじゃましま〜す!』
祥吾のことだ、部屋はどんだけ汚いんだろうと期待してたら...
私の部屋よりも片付いていて綺麗じゃないか…っ
女の私より綺麗って、なんか悔しいわっ!!
『案外綺麗なんだね〜』
灰崎「普通だろ」
私普通じゃないってこと??
ん??(^ω^)
まあ、そんなことはいいや。
『それより、用件は何?』
祥吾「泊まってけ」
『(^ω^)Why?』
祥吾「だーかーら、泊まっていけって言ってんだよ!」
『なんで男と二人屋根の下で1晩暮さなきゃいけないの!!』
祥吾「今夏休みだろ?それにお前は赤司のせいで毎日学校に通わなきゃなんねぇし、オレも忙しい。」
『あんた忙しくないでしょ。サボってんだから』
祥吾「ここから学校は近いし行くの楽だろ?お前はここに泊めてもらう代わりに飯を作る。一石二鳥だろ?」
『私の言ってることは無視ですか』
祥吾「お前料理得意だろ?」
『女子が皆料理上手だと思わないことだな…』
祥吾「え」
『まあ、料理嫌いではないよ。仕方ないから作ってあげる』
祥吾「これから頼むな〜」
『え、これから?』
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