占いと×ゲーム
夜、征十郎からメールが来た。
“明日8:00部活”
早速か、と思いながらメールをスクロールしていると一番最後に
“一秒でも遅れたら…”
と意味深な一言が。
予想できそうで出来ない征十郎のことだ。
私の予想の斜め上のことをしてくるに違いない。
今日は早めに寝て明日にそなえることにした。
ピロロロン♪
私はメールの着信音で目が覚めた。
時間は6:30でいつも私が起きる時間よりはやい。
送信者は真ちゃんで、メールの内容はというと今日のおは朝占いの結果だった。
こうやって毎日真ちゃんは私におは朝の結果を送ってくる。
夏休みも例外ではない。
“今日のユアの運勢は最悪なのだよ。早めの行動が大事だそうだ。ラッキーアイテムは絆創膏なのだよ”
と、言うことであった。
絆創膏か…あったっけ?
そんなことを考えていたらいつの間にか寝てしまっていた。(二度寝)
それから何分経過しただろうか。
私にとっては数分たったと思っていたのだが、現実では違っていたようだ。
『んー…今何j…!!!!!!?????はっ!もう7:36分!!?』
征十郎との約束は8:00。
学校はどんなに速くても30分はかかる。
オワタ\(^0^)/
とりあえず、すばやく動きやすいTシャツとジャージに着替えてカバンを持つ。
スニーカーをはいて急いでいても戸締りは忘れずに家を出る。
あとは全力で自転車を漕ぐだけだ。
『つ、ついた…』
今は体育館前。
時間はもちろん8:00を回っている。
5,6分くらいだろうか。
怖くて体育館に入ることが出来ない。
体育館からはバッシュの音とボールをつく音が聞こえる。
桃井「あれー?ユア何してるの?」
『ひゃ、さつき!?』
いきなり現れたさつきにびっくりした。
さつきは早く行こうよと手をひっぱるが、私には逝こうとしか聞こえなかった。
体育館に入ると近くのイスに座っていた征十郎にすぐにみつかってしまった。
赤司「覚悟は出来てるよね。部室に来い」
『は、い』
怒ってる?
すごいにっこりと笑顔だったんだけれど…
征十郎につづくように部室に入る。
赤司「ユアは僕の約束が守れないのかな?」
『マモレマス』
赤司「なのに初日から遅刻とは…やる気ある?」
『アリマス』
赤司「×ゲームね」
『へっ!?』
赤司「明後日の土曜日にいろいろと付き合ってもらうから。」
『は、なんでっ!?』
赤司「他のがいいかい?」
『ぜひとも土曜日にお供させていただきますっっ!!』
しゃきーんとハサミをチラつかされては命の保障がない。
土曜日は丁度予定もなかったのでOKしたけどどうなることやら…
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