SOMYと隠れんぼ



ばーあちゃんのくーちぐせ
うーがい てあらい にんにくらんおー
あーあー


夢汰「なんか聴こえる、よね?ん?」
紅夜「あぁ…、私のアラーム」
桐城「紅夜、ご飯中なんだから携帯はいけないよ」
がわこ「そうだよ、かーさん」
紅夜「ならアラーム止めないけど」
桐城「止めてきなさい」


おはようございます。
良いお天気ですね、塩宮がわこです。


只今SOMYの事務所で朝食中。ウチを含め、SOMYはまだ覚醒してなくてテンションが低くかったり眠たそうに時々欠伸をしている。
そんなウチらに対して生徒会のメンバーは朝に強いのか、スッキリしてますけれどね!通常過ぎてビックリだよ。

生徒会って言っても会長はソファーに未だ寝てる。会長だけは朝に弱いらしく、起きる気配がない。起こし方に失敗すると面倒とかで、桐城さんがそのままで良いってさ。 ウチらは問答無用で起こされたのに。

何故、会長がソファーで寝ていて、ウチらが事務所で朝食をとっているかと言うと!昨日夜遅くまで体育祭という名の隠れんぼの対策と作業をしていたSOMYと生徒会。ガチで勝ちにきてるからね。今日が隠れんぼ当日だから学校に泊まり込みをしたのよッ!!


清水「塩宮さん、箸が止まってますよ」
がわこ「ウッス」


ちなみに、清水さんに「朝ごはん作ってくれたの?」って聞いたら「海月さんと作りました」って返された。つまり桐城さん大好きな清水さんと桐城さんが早起きして作ってくれた!
SOMY全員、2人に起こされた身だから既に朝食が出来ていたわけよわ。大変申し訳ないわー。


渋谷「開始までもうすぐですよ」


早く食べてください。っと1人で事務用の机で朝食をとる渋谷くんに言われた。スタンドミラーと向かい合って変装の準備中。周りには色々な髪のウィッグや服が置いてあり、ご飯を食べながら準備している。
今日も渋谷くんは変装するからね。手伝いたいけど、変装なんて未知だから朝から忙しそうに渋谷くんだけで準備してる。


夢汰「何時からだっけ?」
渋谷「隠れんぼ開始は朝のSHRの時間、8時40分ですよ」
がわこ「もう生徒来てるよね」
清水「集合時間は8時ですし…、過ぎてますから」
紅夜「ごちそうさまー」
桐城「食器はお盆に置いといてね。機材の最終確認お願い」


桐城さんの言葉に短く返事をして機材に向かうかーさん。最近はずっと機材と向かい合って細かい作業してる。まぁ、普段のガンプラから組み立てとかしてるしね。


がわこ「わたしとガンプラ、どっちが大事なのよッ!」
紅夜「ガンプラ」


即答してきたかーさんをガン見していたら会長が急にむくッと起き上がった。ウチが挨拶をしても返事がなく、ボーッとしている。え、ちょ、無視か。
返事がなかったことに戸惑っていたら後ろから「あらっ」と会長に気がついた桐城さんの声。


桐城「てっちゃんは最低10分はそのままよ」
がわこ「マジっすか」


どこまで朝に弱いんだよ。ってかなんで桐城さん知ってんの。色々と聞きたかったけど桐城さんはボーッと座ったままの会長を放って食器を片付ける。


夢汰「うわぁ、オレのウィッグがある。リアッルーww」
渋谷「よりリアルに変装するには本人の髪が良いんですがね」
夢汰「渋谷くん、夢汰さんが食器片付けてあげるねっ!」
渋谷「ありがとうございまーす」

清水「塩宮さん、ご飯詰め込みますよ」
がわこ「えっ、食べてんじゃん!」
清水「あとは塩宮さんだけなんです」


確かにウチ以外がいつの間にか食べ終わってたけどさ!いつ食べ終えてたんだよ!!


ぴんぽんぱんぽーん


悠《おはようございまーす!放送委員長、3年A組の雛志悠です》


元気良すぎる声を聞いて、そういえばっと騒がしい人が居ないのを思い出した。アナウンスからはリズミカルなゲーム音が聞こえる。マジか、放送中だろうに・・・!

悠ちゃんの放送で今回のルールを伝えられた。隠れるのは校舎内限定。隠れんぼは見つかったら負け。隠れ鬼では無いので逃げるなどは無し。
その後は注意事項。破損、損害の禁止。怪我などの注意とかとか!職員室では職員会議が行われているので立ち入り禁止とか!


悠《ーーー以上のルールは校長が決めたことで、鬼側は一切関与してないからね。その証明として出版委員長の大崎に立ち会ってもらってるよー》
大崎《うーっす、大崎でーす》


渋谷「あ、淳くんだ」
紅夜「誰それ」
清水「大崎さんですよ」
橋本「ルールは破る為にある!」
夢汰「うわっ、喋った!」
がわこ「シャベッタァァァァァァァァァァァ」
桐城「おはようてっちゃん」


大崎《あ、そうそう、ルールを破った人は・・・》


悠《罰として、パンチです!》




物理ェ…














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