SOMYとお仕事




どうも、長門夢汰です。
今日もオレは多分元気です。


SOMYの事務所。
冷蔵庫やポットや食器。
応接用のソファーや書類や漫画を置く本棚。
1人1人の机とパソコンも用意された。

オレは自分の机にあるパソコンを弄る。
色々ダウンロードをして動きが悪くなってるけど。
ネットができるからここに住みたくなる。


がわこ「しーごーとー」


応接用のソファーにには寝転がってお菓子を食べる塩宮。
態度とは別に、仕事がしたいと言い出した。
先日から何度も言っているけど母さんは仕事をくれない。

その母さんの机には作りかけのガンプラが置いてある。
本人はどこかに行っているけど。


悠「しー」
がわこ「ごー」
悠「とー」

がわこ「ねぇ!仕事!」
悠「何か仕事しようよおおおおお」


塩宮の向かいのソファーに座ってゲームをしている雛志。
どうやら雛志も仕事が欲しいらしい。
2人で仕事しようと訴える。


悠「仕事無いんですかー?」
夢汰「依頼ボックス見た?」
悠「何も入ってなかったよッ!」
夢汰「じゃあ母さんに仕事貰って」
がわこ「くれるわけないじゃあああん!」
夢汰「面倒って言うもんねぇ」


以来ボックスには1つも依頼が入ってなかった。
まだSOMYのことも良く解ってないのだろう。


紅夜「ただいまー」

悠「仕事くれえええええええ」


帰ってきたばかりの母さんに雛志が訴える。
ほら、母さんが驚いて一瞬だけ硬直したじゃん。
それでも構わず仕事をくれと言い続ける雛志。


紅夜「無いよ仕事、ねぇもん」
がわこ「司令官頑張ってよ」
悠「隊長しっかりー」


仕事をくれと強請る2人。
くれと言われても本当に無いらしい。


夢汰「(・・・ん?)」


パソコンから変なメロディーが流れた。
タスクバーにあるアイコンが点滅する。


夢汰「・・・、母さん。何かメール着てる」

紅夜「拒否れ」


まさかのお言葉。
拒否るわけにはいかないので一応中を見る。


夢汰「依頼きてるよ」
悠「マジか!」
夢汰「鬼ごっこの人数が足りないって」
紅夜「仕事じゃんか」
夢汰「え、鬼ごっこの参加者が足りないらしいから・・・」
がわこ「おぉーッ!」
悠「鬼ごっこ!」


初の仕事が鬼ごっこでもいいらしい。
鬼ごっこにはあまりテンションが上がらない。
私が面倒だと思うから。
でも初依頼なので断るわけにもいかない。

ほら、悠と塩宮が机を叩いてるよ。


紅夜「そんな仕事捨ててきなさい!知らないメールはあけちゃいけません!」
夢汰「お母さーん」


時々本当に母さん口調になる。
めんどくさがりということもあり、仕事をやりたくないらしい。


夢汰「えー」
紅夜「はい、がわさん。今すぐお断りの悪戯電話して」
がわこ「何故イタ電話?!」
悠「おぉ!イタ電やる!」


え、断るんだ。

雛志にメール画面を見せると電話をかけ始めた。
メール画面には電話番号なんて載ってない。



悠「何度も申し上げますが―――」


夢汰「超敬語だ」
紅夜「ってか鬼ごっことか依頼したの誰だよ」
がわこ「同級生じゃない?」

夢汰「え、校長だよ?」


悠「やはり食堂にはアイス追加、もしくは自販機を―――」


がわこ「…はぁ?」
紅夜「雛志ッ!ストップッ!」


雛志が持っていた電話を奪い取りすぐに電源ボタンを押す。
母さんと塩宮の慌てっぷりが素晴らしい。
校長にそんなお断りの電話だなんて何してるんだろうか。


悠「アイスゥゥゥゥゥゥゥゥッ!」

紅夜「アイスどころじゃないって」
がわこ「イタ電って言うか悠ちゃんの願望だよね」
夢汰「何で交渉してるの」
悠「学校にアイスが無いのは問題だと思うんだ!」

がわこ「校長の依頼は受けたくないや」
悠「イタ電なら任せろ!」
紅夜「断る前提かよ」


仕事やる気あんのかよ母さんがため息をしながら言う。
お前がいうかと真顔で塩宮に言われてしまうがその通り。


紅夜「がわさん、お菓子のゴミ落ちてる」
がわこ「あ、サーセン」
夢汰「ってか何で雛志は校長の番号知ってんの」
悠「SOMYブルーだからだよ!」


SOMYブルーだかららしい。
雛志は色々な事を知っているから凄い。
どこから聞いたのかは知らないけど、よく噂とかを知ってる。
まさか校長に電話が出来るとは。


紅夜「仕事なんて面倒じゃん」
悠「指示するだけじゃん」
がわこ「働くのウチ達じゃねw?」
夢汰「母さんは司令官だからね」


それすら面倒と言う。
一体何になったらやる気を出すんだろう。

突然ドアが開く。


「あの―、仕事の依頼n」


紅夜「帰れ」


早い。












bkm
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