どうも、大崎淳平です。
ただいま、この部屋荒れてます。
がわさんに椅子を蹴られた姐さんが暴れてる。
どうにかやり返しをしようとね・・・。
がわさんの座る椅子をガンガン蹴ってる。
最終的には頭突きという話になっていた。
どうしてそうなったんだ。
紅夜「1回でいいから、仕留めるからさ」
がわこ「そんなに頭突きしたいならそこに電柱あるよッ!!」
紅夜「ハゲろ、ヘルメット必要じゃん」
がわこ「よし、いけるよ」
紅夜「駄目だ、ヘルメット手作りだから丈夫か解らない」
がわこ「かーさんのヘルメットなら大丈夫☆」
紅夜「善哉と豆腐と梨で作ったんだけど」
会話が脱線しているのは通常通り。
脱線したら後々話を戻してまた脱線している。
清水「・・・止めないんですか?」
2人を見て苦笑いをしながら清水さんが雛志に問う。
雛志は苦笑いをする清水さんにケラケラ笑う。
生徒会では無いことなのだろう。
どうしていいか解らないらしい。
悠「止めないじゃない、止めれないの」
清水「堂々として言うんですか」
悠「だって事実たもん。止めてきても良いよ」
清水「・・・遠慮します」
夢汰「止めたら巻き添えじゃない?」
悠「止めなくても巻き添えとかあるよね」
元気だからねぇっと慣れている長門と雛志。
あの会話に参戦することもある2人。
今の気分では違うらしい。
「んで、何しに来たんだよ」
遊びに来たんでもねぇだろ?
ニヤッと嫌な笑みの会長から先ほどよりも威圧を感じる。
会長含め、生徒会3人と出版委員。
視線をSOMYレンジャーに向ける。
SOMYレンジャーといっても騒いでいる姐さんとがわさんは外れて、雛志と長門なのだが。
夢汰「会長さんって・・・、橋本くんだよね、C組の」
橋本「おう」
悠「え、夢汰知ってる人?」
夢汰「・・・同学年でしかも会長やってる人だよ?」
悠「・・・あー、茶髪で前髪をピンで止めてるチャライ人?」
夢汰「そうそう、頭髪検査に引っかかってる人」
橋本「俺の前で言うか」
夢汰「で。必要無かったら解散させるとか?」
橋本「あぁ、言ったな」
悠「必要ありすぎでしょ?無いと困っちゃうでしょ」
ね?ってと言う雛志。
コイツらの自信はどこからくるんだろう。
何を言ってるんだコイツらはっと橋本が鼻で笑わった。
橋本「勝手に盗聴器つける様な奴らが?」
悠「許可無くレポート書いてたじゃん」
橋本「授業中寝る人達が?」
悠「アレはしょうがないの」
紅夜「違うって、アレは自主的睡眠学習」
紅夜が急に参戦。
がわさんへのやり返しが終わった様子。
最終的にカフェオレ1つで許したらしい。
がわさんはと言えば椅子にぐだっと寄りかかり疲れ果てている。
大崎「やあ、がわさん」
がわこ「やあ大崎」
大崎「授業中の文庫本ピラミッドだって?」
がわこ「うん、アレは依頼だよ」
大崎「そうか、依頼か」
がわこ「うん(違うけど)」
依頼にしては何度もやっている事を見ているがそれは言わないでおいた。
渋谷「大月さんがした自分へのスパイクは?」
紅夜「アレも依頼。渋谷に当てろ言われたんだって」
悠「ちなみに私の上履き飛ばしも。大崎にやれって言われたのだよ」
大崎「誰だよ言ったの」
夢汰「朝飯食べるのも依頼だよ依頼」
清水「どんな依頼ですか」
そうそう、依頼なんだよ。
ウンウンっと頷きながらSOMYレンジャーは顔を見合わす。
そんな依頼は無いと思いたい。
実際のところあるかもしれないという少しの可能性がある限り完全には疑えない。
渋谷「前に自販機の破損があったと報告がありましたよ」
がわこ「やだなぁ、そんな事やってないよ」
夢汰「アレって母さんだけでしょ」
紅夜「いや、やってないだろ」
悠「ほら、ミルクティーをカフェオレが侵略した喜びで」
夢汰「やってたね、飛び蹴りだかしたよね」
紅夜「過去は振り返らない」
夢汰「台詞カッコイイな・・・ッ!」
清水「他が自販機について言ってる様ですけど」
清水さんに指摘されればそれぞれ顔を逸らす。
そんな聞き間違いじゃないですかとでも言いたげに。
今まで黙って会話を聞いていた橋本がため息をした。
黙っているのが不思議だったSOMYは橋本をじっと見ている。
橋本「お前ら、解散だな」
学校への害が多過ぎる。
損害や破損、廊下を走るのは一般生徒内では明らかに多い。
それはSOMYレンジャーだからであろうとは思うが利害を考えると解散。
そう橋本が言った。
悠「あらま、解散だって」
夢汰「この後に依頼あったよね」
がわこ「前の双子ちゃんが来るんでしょ?」
悠「え」
紅夜「昨日言ったぞ」
がわこ「明日は夢汰の昼の放送とか」
夢汰「なんで私」
紅夜「あと校長からもあったよね」
悠「アイスでしょ」
紅夜「解散だから依頼出来ねぇなぁ」
がわこ「生徒会にやってもらおうよ」
夢汰「依頼出来ないからねぇ」
ニヤニヤ、ゲラゲラ。
まるでこうなることを予想してたかの様に。
スラスラと依頼があることを言っていく。
解散と言われても不満1つ言わなかったのはこれがあったからだろう。
危機感や焦りを感じず今の状況を楽しんでいる様子。
コレは依頼リストねっと長門が橋本にリストを渡す。
橋本「花壇の手入れ、校庭な整備、空き教室と体育館掃除、落とし物も持ち主探し、学校周辺の掃除、部活用具の点検、文化祭での受付、球技大会、喧嘩の手伝い、校長とオセロ・・・」
紅夜「ちなみに喧嘩の手伝いは私の仕事ね」
悠「校長とオセロは私の仕事」
橋本はリストを読み続ける。
それはあまりにも多い量。
SOMYレンジャーが解散すれば依頼として引き受けているのは生徒会がやらなくていけない。
やらないと生徒などから批判、信用性か無くなる。
がわこ「あー、暇になるねぇ。お菓子食べようよ」
悠「しょうがないよ、解散だもの」
紅夜「部活がやりやすくなるじゃん」
夢汰「skypeの時間が増えるわー」
あぁ、残念っとわざとらしい4人。
依頼の量に橋本が青ざめる。
あまり仕事をしていないと思っていたSOMYレンジャーからは予想以上の量だった。
橋本「お前ら、この依頼は・・・」
紅夜「生徒会やってね」
夢汰「SOMYレンジャーじゃなくなるんだから出来ないよ」
がわこ「ウチら解散するから」
悠「生徒会長が決めたことだからね」
冷たい表情になり、生徒会に言い放つ。
それには橋本だけじゃなく、生徒会が黙り込んだ。