標的は残っている雛志悠。
担当はSOMYレンジャーと同じA組の出版委員副委員長、大崎淳平です。
何か勇人は2回もバレて自信無くしたとか?
勇人ってのは渋谷な、渋谷。
結構仲良い・・・ってか、幼馴染だしな。
何か俺がやれって言われて。
生徒会長の命令だし、断れずに引き受けた。
何で出版委員会なのかと聞いてみれば以前、SOMYレンジャーと関わりがあったかららしい。
昼の放送の時やたまに校内新聞にSOMYレンジャーの記事も書くとかで。
だから出版委員会らしい。
「はい、長門さん。ここに導入するのは?」
数学の授業。
やる気を振り絞って、眠気を殺して頼まれたレポートレポートの為に起きる。
レポート書いたら唐揚げ弁当だぞ俺。
夢汰「え・・・っ、1から5らへん」
え・・・、らへんってお前。
適当なのがバレバレなんだけど。
だってお前絵を描いてるじゃんッ!
お前の右手が持ってんのは青い色鉛筆だからな!
「・・・がわこさん」
がわこ「解りません」
「文庫本ピラミッド辞めようね」
がわこ「いいえ、解らないんです」
「うん、ピラミッドをやる意味が解らないね」
大崎「(お前ら真面目やれ)」
学級委員が2人も居るのにがわさんは文庫本ピラミッドを真面目にやっている。
まぁ、学級委員の1人は長門なんだが。
がわさんは本当に真剣らしい。
黒板を見ようとなんて一切していない。
「・・・雛志さん。君はきちんと考えてくれるかな」
雛志が指されてムクッと起きる。
一応起きてたんだなっとちょっと感動した。
悠「先生、プレッシャーが重いです」
「あぁ・・・、すまないね」
悠「もう重過ぎてあぁ〜・・・」
そのまま机に伏せる。
プレッシャーか重いとかじゃなくただお前が寝たいだけだろ!
悠「まず、私に数学聞くのが間違いなんだよ。ココはナチュラルに隊長が出来るよ」
机に伏せたまま喋り始める。
何で先生に指されたことを間違いだと言い始めたんだ。
紅夜「ナチュラルにナチュラルだなんて横文字使うなよ」
悠「ナチュラルだなんて横文字使うなッ!」
まったくっと言って雛志がプリントに書く。
何だ何だちゃんと問題解いてんのか?
悠「もう化学反応ですね」
何の話だ。
数式に化学反応なんて関係無い。
理科じゃない。
数学の授業なんだけど。
「はい、つまり答えは?」
悠「2X」
「ご名答」
大崎「(今のどこで解ったんだ!)」
何だ何だ、いつも俺が寝てるから解らないのか?
俺だけが知らないのか?
化学反応で何が解ったんだこの女は。
だって可笑しいだろ。
悠「今ので成績上がったよね。もうありえないぐらい上がったよね」
「平常点は上がりましたね」
教師落ち着いてる。
雛志の期待も見事にスルーしている。
もう扱いに慣れてるんだろう。
流石大人だ。
授業終了のチャイムが鳴ると姐さんが号令をかける。
仮にも学級委員長だから。
姐さんが教科書をしまう為に廊下出るとそれに雛志が着いていく。
いつもの行動だから解っていた。
俺も標的が動いたので後を追う。
悠「こう、ね?吹っ飛ぶ感じで!」
足をブンブン振る雛志を目撃。
それは勢いがあまりにも良くてコイツは足を吹っ飛ばすのかと思うぐらい。
俺が見てなかった間に何の話をしてたんだか本気で解らない。
何だ吹っ飛ぶ感じって。
まったく、生徒会は何故レポートなんてやってるんだか。
次の授業の準備っと俺は2人に背を向けた。
―――ドカッ
俺の背中に衝撃。
何だっと驚いて後ろを見れば片方の上履き。
前を見れば片方の足は上履きを履いているが、もう片方は靴下の雛志が居た。
悠「申し訳ない!お茶目で吹っ飛んだんだ」
お茶目のレベルが解らない。
『雛志悠について 大崎淳平,出版委員』
・大月紅夜と勉強
テスト前になると何かを食べながら勉強をしている。
数学を教えてもらうが、頭を使い過ぎて色々とミスをしだす。
・打倒長門夢汰
抱きついてくるので常に警戒。
色々な技を身に付け始めた。
・塩宮がわこに頭突き
気分と出来心で頭突きをする。
殆どを「お茶目」という言葉で流す。
・常にiPodとゲーム装備
授業構わず音楽かゲーム。
PodじゃないときはPSPをやっている。
続きが気になればやりたいらしい。
・笑うと曲がる膝
癖なのか何なのか、笑うと膝を曲げて体を逸らす。
不思議で仕方がない。
・謎の言動
誰も予想が出来ず、いつ何をするか解らない雛志悠の言動。
テンションが高くて良く叫びだす。
・放浪癖
好奇心が旺盛なところがあり、時々居なくなっている。
bkm