面が良いから仕方ない! | ナノ

爆豪くんかまって

※付き合ってるif※リクエスト※


キュッキュと部屋にあるカレンダーの今日の日付にバツを書く。えー・・・っと、バツ何個目??ねえ何個目??もうカレンダーまるまる1ページバツじゃね?!?!はあ!!!ありえん!!!ありえんよ!!!うぎゃーー!!!とペンをぶん投げて部屋の床をのたうち回ってウッ、テーブルの足にスネぶつけた・・・っ。痛い・・・。あまりの痛みにちょろりとでる涙を拭う元気もない。なんでバツ書いてるかわかる??私も書きたくないんだけどね?!今日も会えなかったって、バツしてんの!!!誰に?!勝己くんに決まってんだろ!!わかれ!!
そりゃそうだよ会えないよ!!だって今インターン中だもん!!!おい!!インターンなんで泊まり込みなん?!?!そりゃ移動のこと考慮したら当たり前だけどね?!?!ああー・・・寂しい・・・。あいたい勝己くん・・・。ぐすぐすと鼻がなって近くにあったクッションを引っ張って押し付け、る前にティッシュで一応拭いとくか。チーンてな。
てかさ、タイミングが悪いんだよ・・・。月初めにわたしのインターンで2週間帰らず、その時点でもう勝己くん勝己くん勝己くんって勝己くん不足になってたのに、帰ったら今度は勝己くんがインターンで居ないんだよ?!はあ!!なにそれ!!いやインターンの予定は聞いてたけどね?!聞いてたけどワンチャン会えるかと思うじゃん?!何?!帰ってきたらもう居なかったんですけど!!!勝己くんくんにぴえんの鬼LINE飛ばしたけど既読無視されたし。緑谷くんに怒の絵文字飛ばしたら勝己くんの写真送られてきて緑谷くんの好感度はうなぎ登りになった。そうだよ、よきにはからえ。そして焦凍くんは自撮り送ってこなくていいから。「もうすぐ帰るからな」っていや、はい・・・しか返事出来ないけど。残念ながら待ってるのは焦凍くんじゃなくて勝己くんなんだ。ごめんね・・・。だから毎日写真送ってこなくていいよ??いや面良すぎて見ちゃうけどね?!目の保養なんだけど!!!ちょっと汗かいてる写真とか風呂上がりのえっちな写真とか大丈夫だから!!見ちゃうけど!!!
そして勝己くんはもっと焦凍くんみたいに写真送ってきていいんだよ!!!




「名前ここで待ってるの?」
「うん」
「何時かわかんないよ?」
「待ってる!」
「そっか」

あの部屋でのたうち回ってから数日、いよいよ今日は勝己くんが帰ってくる日!!!ちゃんと朝に「今日帰る」ってメッセージあったんだよー!!!いや予定聞いてたからわかってたけど!!分かってたけどね?!でも嬉しいじゃん!!もう朝からHappyよ!!だって1ヶ月ぶりだよ!!!1ヶ月ぶりの勝己くんだよ!!!どうしよう?!どうする?!ヤバくない?!はあ!!!
そんなこんなで朝からルンルンで学校行って帰ってきて、いまは寮の入口で待ってます!!何時になるかわからんけど!!そんな寒い時期じゃないから大丈夫!!


「名前ガチで犬じゃん」
「忠犬ハチ公・・・」
「風邪ひかないか心配だわ」
「夜になったらさすがに中で待ちましょうとお声をかけましょうか」





少しだけ暗くなってきてちょーっとだけ寒いけど寒さに強いわたしはへっちゃらさ!!足元を通る蟻を観察しながら待ってたら不意に鼻に、嗅ぎなれた匂いが・・・こ、この匂いは!!1ヶ月ぶりのこの匂いは!!!ガバッと顔をあげると少し遠くに3人の人影が!!あれは!!あのシルエットはああああ!!ザッと立ち上がったから足元の蟻はうわああああ?!?!ってなったかもしれんけどごめんね!!!踏まないようにはするから!!!
駆け寄りたいのを我慢してうずうずしながらふんふんしてたら近づいてきて、やっぱり、やっぱり・・・!

「かっ、かつきくん・・・!」
「あ、苗字さん!」
「緑谷くん、焦凍くんもお疲れ様・・・!」
「ただいま名前」

えんでば事務所に行ってた3人帰ってきたよー!!!出さないようにしっぽをぶんぶん心の中で振りながらお迎えしたら緑谷くんと焦凍くんにっこりしてくれた!!勝己くんはいつも通り無言です!!うん勝己くんって感じ!!人前だと尚更そうだよね!!!

「かつきくんもお疲れ様・・・!」
「おー」

お疲れ様って言ったけど勝己くん素通りかい。いや彼女が出迎えてんですけど???え??勝己くん感動の再会は??いや勝己くんが「名前・・・!あいたかった・・・!」とかいうのマジで想像できないけどね。解釈違いなんで大丈夫です。綺麗な爆豪勝己は大丈夫ですから。私が落としたのは普通の爆豪勝己です。

「名前」
「うおっ、焦凍くん」
「あいたかった」
「へっ、あ、そ、そう・・・?」
「名前に見合う男になれたか?」
「え?」

ふいーっと前を素通りして寮に入っていこうとするから、ちょーっとだけしゅん・・・としたらずずいっと焦凍くんが顔を覗いてきてびっ・・・くりした・・・うわ面が良・・・!相変わらず顔面国宝・・・!!顔面国宝が微笑んであいたかったっておま、おま・・・!!軽率にドキッとしちゃうからやめろ!!このドキッはあくまでイケメンにモーションかけられたからのドキッであって恋のドキッでは無いからね!!!わかるね?!?!わかるよな?!

「えっ、いや、あのグエッ」
「さっさと歩けくそ犬」
「くび、くびしまってる・・・っ」
「おい名前に乱暴すんな」
「うっせぇこの未練タラタラ男が」
「(僕は空気・・・僕は空気・・・)」

目の前の焦凍くんにしどろもどろしてたら急にくびがぐええってしまっておっええ息できねぇええ!襟っ、襟掴むのやめてくれぇ・・・っ!ちゃんと歩くから・・・!!勝己くんわたしちゃんとリードなくても歩けるので大丈夫ですから・・・!!そして未練タラタラ男て!!!いやそうかもしれないけど?!?!自意識過剰女になるけど焦凍くんはたぶんまだわたしのこと好きだもんね?!ほんと自意識過剰女ですけど!!!ホントこいつらこんな腐女子取り合って趣味わりーわ!!!そして緑谷くん!!!お前は何そこで空気してんだ?!この睨み合いを止めろ!!!空気をデトロイトスマッシュで変えてくれ!!!




「かつきくんかつきくんかつきくん!!!」
「うっせぇ」
「かつきくん・・・」
「声量の話じゃねんだわ」
「なんと・・・」
「あっちいってろ」
「うっ、・・・へへ、はーい」

まあ寮前でなんかあったけどそんなことは置いといてだな!!!無事に引きずられて勝己くんのお部屋に来ました!!!勝己くんのお部屋!!1ヶ月ぶり!!!勝己くんの匂いだーーーッ!!はああー安心するう・・・。カバンとか荷物置く勝己くんの周りをぐるぐるまわって勝己くんコールしてたらうるさいって言われたから控えめに呼んだら違った。え?うるさいって言ったじゃん・・・。じゃあ何の話だ?!名前ちゃんわかんね!!!だってわたしの存在がうるさいとかありえないよね?(迫真)
しっぽパタパタ振って見つめてたらノールックで頭のぐわしぐわし撫でてくれた!!!あああー!!勝己くんの手ぇえええ!!なでなで!!!へへ、久しぶり過ぎてめっちゃうれし・・・。いい子だからちゃんとあっちで待てるので、勝己くんのベッドにのって匂い嗅いでます!!
すたたたとベッドに移動してごろって転がったらそこには勝己’s枕。これだよこれこれ。ぼふって顔を埋めて、うわ・・・・・・勝己くんの匂い・・・・・・。心底安心する・・・。あーーずっと嗅いでられるわこれ

「おい何してんだ変態」
「変態じゃないもん勝己くんの匂いが好きなだけだもん」
「へーへー」

すーはーすーはーしてたらおしりの辺りのベッドが沈んだからむくって顔上げたら勝己くん座ってた!!そして変態なんて失敬な!勝己くんの匂いが好きなだけだい!!だって嗅ぐよね?嗅がない??嗅がないはずなくない??好きな人の匂いは嗅ぐだろ!!
起き上がって後ろからぎゅーってくっついて、うわ勝己くんまた逞しくなった・・・?1ヶ月見ないうちにまたかっこよくなっちゃったの??これ以上かっこよくなってどうすんの?? 他の女が来たらどうしよ・・・。

「勝己くん女がよってきても相手しちゃダメだよ!!」
「話が急すぎンだわ」

携帯でネットニュース見てる勝己くんの肩にあご乗せて言ったけど急じゃないよ?!いまどうしようって言ってたじゃん心の中で!!勝己くんなら心の中くらい余裕でしょ?!てゆーかほかの女絶対来るよ!!だって勝己くんこんなにかっこいいもん・・・!てかかっこいいだけじゃなくて優しいし気遣いできるしキスは上手いしえっちも上手だもん!!インターン中よってきた女とかいなかったのかな・・・?!いたらめっちゃ嫌なんだけど・・・。だってわたしの勝己くんだもん

「勝己くん」
「あ?」
「ちゅー」
「後でな」
「いま!いまちゅー!今しても減るもんじゃないじゃん!」
「減るんだわ何かが」
「ちゅー!!!」

減るの?!ちゅーしたらなにか減るの?!わたしは好きとかそういうのが増えてる感じするけど?!?!勝己くんはなにか減るの?!でその減るって一体何が減ってるの?!そしてノールックで片手で顔を押さえてくるな!!!その手をべろっべろに舐めてやろうと思っても指で押えてるから届かねーんだ!!勝己くん手デカ!!
でもわたしはめげない!!いまちゅーしたい!!1ヶ月ぶりだよ?!ちゅーしたいじゃん!!ぎゅーだってしてほしいんだが!!

「ちゅー・・・」
「・・・」

あっでもちょっとめげてきたかも・・・ってしんみりちゅーって言ったら、勝己くんふんって息はいて顔から手を取ってくれた。おお、勝己くんの横顔がよく見える!かっこいいなあ。かっこよ・・・って見てたら勝己くんこっち見てくれたも思ったら顔近くなって口にふにってなにか当たった。いや何かって勝己くんのお口なんですけど。まうすとぅーまうす。

「・・・えへへ」
「満足かくそ犬」
「うんっ」
「そォかよ」
「ねぇなにか減った?減らなかったでしょ?」
「どーだかな」
「むしろ名前ちゃんへの愛が増えたのでは??」
「増えるも何も上限なんだわ」
「そーかそーか!・・・え?」

えっへへへへって勝己くん見てたらまたぷいって携帯見始めちゃった!でもいいのだちゅーしてもらえから!!ねぇ今思ったんだけどちゅーってネズミの鳴き声からも来てる??まうすとぅーまうすじゃん??ちゅっちゅじゃん??あ、ちがう?ソッスカ。
やっぱりちゅーはいいよ。しあわせーってなれるもん!!勝己くんのちゅーやさしくてすき!ちゅーしたら勝己くん好き好きっていう気持ちがうおおおって増えたから勝己くんもわたしへの愛増えたべ??って聞いたら上限だって。
上限・・・???






「勝己くんお風呂入ったかー!!」
「うっせぇ」
「お風呂入った・・・?」
「それてめぇの中で流行ってんのか?」
「わたしの流行は常に勝己くん!」
「・・・」
「シカト・・・!!」

べったり勝己くんにくっついてたら夕飯の時間になったから勝己くんにひっついたまま共有スペースまで降りてお夕飯は梅雨ちゃんの横に座った!!わたしがにっこにこしてたからか梅雨ちゃんも「よかったわね」って笑ってくれたのだ!!梅雨ちゃんis天使。梅雨ちゃんこそこの地上に舞い降りたただ1人の天使。田畑には雨をふらせ人々に恵をくれるのだ・・・。大天使梅雨エルの石像掘りたい。
そのまま女子みんなでお風呂はいってキャッキャウフフしてはあーさっぱりさっぱりしたところで勝己くんの部屋にまた突入したってわけさ!!うるさいって言われたから小さく言ったら流行ってるか聞かれたのでわたしの流行の最先端は常に勝己くんさ!!って言ったらシカトされた。勝己くん塩対応だね・・・??あ、わかった久々にあったわたしがかわいくて照れてんだわこれは。そういうことにしとこ?じゃないと涙出るから。

「ストレッチ中?」
「おー」
「みーてよっ」

携帯で動画見ながらストレッチしてる勝己くんのベッドに上がって頬杖をついて勝己くん見下ろしてるけど本当に勝己くんてしっかりしてるよねー。ストイックすぎるとこはあると思うけどね!!それにしてもストレッチいつからやってるのかな??もう終わる??わたしきてまだ5分しかたってないけどもう終わるかな??

「ねー」
「・・・」
「ストレッチもう終わる?」
「・・・」
「まだあ?」

5分おきに声かけることにしてちゃんと時計で確認しながら声掛けてるけどお返事ありません隊長!!!でも無言って肯定ってことだよね???そうなんだよね??ということはもう終わるんだね??しっかたねーなー名前ちゃんは待てる子だから待ってやんよ!!ほんとはめちゃくちゃかまちょしたいけど怒られたくないからあと少しだけ待つね!!少しだけ!!


「・・・ん?」
「詰めろ」
「ストレッチおわったの・・・?」
「てめぇが船漕いでる間にな」
「そっかそっかあ」

そして待ってたらなんかめちゃくちゃ眠くなってうとうとしちゃった。だって勝己くんの匂いに包まれたら眠くなるんだもん。ベッドに寝そべるのは得策ではなかったか・・・。もう寝かけてたら布団がごそごそしてん?ってなったら勝己くん入ってきた。ストレッチ終わったんか・・・?時計見上げたら結構たってた。意外とうとうとしまくってたなこれは。

「かつきくーん」
「あちぃ」
「わたしはあつくないもーん」
「俺はあちぃんだわ」

入ってきた勝己くんにぴっとりくっつくと、あったか体温の勝己くんはゆたんぽのようだ!でもあつくても夏も離れてやんないのさ。暑いって言うけどわたしは暑くないし勝己くんにくっついてたいから無理やり引き剥がされない限り離れないぞ!

「勝己くんさみしかった?」
「あ?」
「インターン中。わたしはさみしかったなー」
「そーかよ」
「だからこうやってくっつけてしあわせー」

1ヶ月も会えないなんてなかったから、わたしはかなり応えたよ。寂しさの天元突破よ。犬と人間は時間の流れの感覚が違うんだ!人間の一日は犬の4日なんだよ!あ、わたしは犬じゃないです例えね例え。だからわたしはめーっちゃくちゃさみしかったしあいたかったなあ。
くっつけてしあわせーって肩に顔寄せてすりすりしたら、また小さく息を吐いて頭ぽんぽんしてくれた。うへぇ嬉しくなるやん

「つーか泊まんのかよ」
「泊まるよお!ダメ?」
「だめっつったってきかねーだろお前」
「わたしのことよくわかってる!さてはめちゃくちゃすきだな?」
「はぁ」
「いやため息デカ」

泊まんのかよって言われたけど泊まっちゃダメなら勝己くんが布団に入る時に追い出さないと!!まあ追い出されませんけどね?!意地でも布団から離れませんけど?!それにダメって言うつもり無かったでしょ?!だって勝己くんだってわたしのことすきだから一緒に寝たいもんね?!だからでかいため息はつかないでください!!!

「んふふ」
「ンだよ」
「勝己くんの匂いやっぱ好き」
「へんたーい」
「清々しいくらい棒読み!!」

勝己くんの棒読みめちゃくちゃ棒読みだな?!あんなに心のこもってない変態ある?!いやない!!初めて聞いたよあんな棒読み!また勝己くんに初めて奪われちゃったな・・・(ほし)え?ウザイ?しらんがな

「で?」
「へ?」
「匂いだけか」
「ん?」
「俺のことは好きじゃねぇの?」

はあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・?すき・・・・・・・・・・・・・・・・・・。好きに決まってんだろ馬鹿野郎・・・・・・・・・・・・・・・。何その不敵な笑み・・・・・・・・・。わかりきってることきくなや・・・。


「だいすきだよ、勝己くんなんて遠く及ばないくらいにね!!」
「舐められたもンだな」
「べろっべろだよ!」
「いー度胸だわ」
「うぎゃっちょっ、脇腹はやめっ」

ぐわしって脇腹掴まれたのがくすぐったすぎてもだもだしちゃうけど勝己くんもわかっててか全然離さんし!!むしろ指を動かしてるわ!!やめろや脇腹は弱いんだよおおお!!!いやあああって笑いながら何とか体を捻っても勝己くんホールドの前には無力・・・!!恐るべし力!!

「ひーっ!やめてよかつきく、んっ」

くすぐったすぎて死ぬ!!ってなってたら勝己くんいつの間にか上にいて気がついたらむちゅってしてた。え?奥さん勝己くんからのちゅーですよ・・・!!え?ちゅー?
そしてなんか脇腹の手が服の中に入ってませんか??

「んんっ、ふぁ、かつきく」
「あ?」
「ぁ、するの?」
「インターン中、」
「へ?」
「寂しかったから、名前チャンに慰めてもらおーと思って」


なぁ?ってニヤッとする勝己くんに、ダメですなんて言いますか?
まあ勝己くんの言葉を借りるなら、ダメっつったってきかねーだろお前ってな!!!




※暫く会えなくて付きまとうヒロインを仕方ない感じで構うかっちゃんのリクエストでした!
ちょっと甘味を混ぜてしまいました・・・。
リクエストありがとうございました!

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