面が良いから仕方ない! | ナノ

即売会こそ至高

「ついに・・・!ついにこの日がきた・・・!!」
「楽しそうだな」
「そりゃもちろん・・・!!興奮して夜しか眠れなかったよ・・・!!」
「しっかり眠れたようで何よりだ」

おはようございますこんにちはこんばんは!!!苗字名前です!!挨拶はしっかりね!!!挨拶のできない人ほどクソな人いないから!!!
来ました、ついにこの日が・・・!!天気は快晴!とても素敵なインテ日和じゃあああ!!もうね、昨日の夜からはあはあしまくりですよ。サンプルを片っ端からチェックして宝の地図を作成してさ。いやーやっぱジャンル最大手のカップリングはまじですごい。えっ・・・このカップリングのスペースどこまで・・・?ってなったもん。んでサンプルでウハァーー!!これ買わねば・・・!!ってなったものの値段を計算してったらね・・・・・・え?わたしは考えるのをやめた。さ、さすがにこんなには無理かな・・・ってなって血涙を流しながら買うものを減らしても大して変わらんかった。いや減らせんやろ・・・!!減らせる?!無理でしょ?!ホモより尊いもんはねぇんだよ!!!お年玉は焦凍くんへの誕生日プレゼントとかデートである程度使ってしまったけどまだこの日のためには残してたから・・・!!あとちょこちょこ貰ってた金一封も使い切らないで取っておいたのだ!!・・・それでも足りないんだけどさ・・・。まあ仕方ない。やれることをやるだけだ・・・。幸い(?)ホテル代とか焦凍君が出してくれるって言うしそこはお言葉に甘えちゃう。ええ、わたしはプライドもクソもない腐女子なのでね。貰えるもんは貰うんだわ。

「名前」
「ウッ・・・な、なに?」
「今日はどういうスケジュールなんだ」
「んとね、まずは姉と駅で合流して一緒に移動して、スペースの設営手伝って、最初は薄い本買い漁りにいこうかなーって。で姉と交代して売り子かな」
「売り子っつーのは、本を売るのか」
「そそ!姉の作った薄い本売るの!焦凍くんも読んだことあるはずだよ姉の既刊」

新幹線で念の為新しいサンプルが上がってないかチェックしてたら隣に座ってコーヒー飲んでた焦凍くんがずずいっと話しかけてき、うわ面が良い・・・!(定期)今日も今日とて輝きまくってんな?!?!焦凍くんさ、話しかける時顔覗き込むのやめた方が良くない?!わたしの心臓に悪いんだが!!!かっこよすぎて心臓止まるわ!!いや既に何回か止まってた。その度にわたしは腐女子の不死の魂で生き返っているのだ・・・。
というか焦凍くん今日もバッチバチにキメてんな。なんなのこのおしゃれ番長・・・。本当に寝癖つけて起きてくる焦凍・轟??ド変態おっぱい星人ペロリストの焦凍くんか??こんな不名誉な2つ名ついてるなんてありえないくらいかっこよいんだが・・・。いやしっかりしろ名前、この人は服を脱げばあっという間にド変態なのだ。いや服脱がなくてもド変態なんだけどね。
本日のスケジュールを確認する焦凍くんに丁寧に説明してみるけどわたしも売り子は初めてだからその辺の細々したところは現地に着いてから姉に教えてもらうしかないね。携帯で姉の既刊のサンプルを見せると「お、確かに読んだことある。姉さん絵上手いんだな」って頷いてた。そうなんだよ!!!上手いの!!そして内容も最高なの!!!推しの作家なの!!
なのに、なのに・・・!なんで冬コミ落とした・・・!!まだ根に持ってるからな・・・。

「前読んだ時面白かったから、また同じ人の読みてぇって思ってた。まさか名前の姉さんだったとはな」
「焦凍くんもファンになっちゃった?!」
「ああ、あの本を書いた人に会えると思うと緊張すんな」
「お前も立派なオタクだよ・・・!!」

焦凍くんも立派なオタクになってたわ・・・!!読んでるものが読んでるものなので腐男子()っぽい感じになってしまっているけども!!いや、わかるよ・・・。薄い本はさ、読むと抜け出せないよね・・・。薄い本に限らず漫画とかアニメとかもハマり始めるともう抜け出すって頭がないよね。沈むだけ、沼にな。それに少し前に発覚したことなんだけど、焦凍くんアニメも漫画も見たことなかったんだって・・・。覚えてるのは絵本とか5歳くらいまでのアニメとか、闇が深すぎるでしょ・・・。聞いた時背後に雷落ちたわ。そしてとりあえず順番間違ったけど2人で(?)ハマってるカップリングの原作を読ませました。原作読んだら「付き合ってないのか?」って聞いてきてウッってなったけどね!!いや付き合ってるよ?!付き合ってないかもしれんけど薄い本では付き合ってるから!!原作と二次創作について語るのが少し虚しかったけど話したら納得してくれた。パラレルワールドかって言われたけどそうじゃない・・・いやそうなんだけど・・・クッ葛藤が・・・!!

「まあ緊張すんのはそれだけじゃねえけど」
「?他にある?」
「あるだろ、義姉さんに会うんだから」
「・・・?」

うんうん頷いてるとほかの意味でも緊張するって言ってるけど何??他に緊張する必要ある??コミュ障??やっぱ初見で会って一緒に本を売るってなると緊張するよねわかる。わたしも多分神絵師に会って本を売るってなったら緊張でお腹壊しそうだもん。うんうん。

「そうだ」
「ん?」
「俺の姉さんも名前に会いたいって言ってた。」
「・・・ゑ」
「今度家に遊びに来いって。」
「アッ」

俺の姉さんも名前に会いたいって。その言葉を聞いた瞬間いつかのデートが走馬灯のように頭の中を駆け巡った。「焦凍、もしかしてその子」「苗字名前。俺の恋人」俺の恋人。おれのこいびと、orenokoibito・・・。俺の、恋人!!!そうだ焦凍くんお姉さんにまさかの恋人って紹介しちゃったんだ?!?!思い出したわ!!!思い出しちゃったよ!!なんで忘れてた?!めちゃくちゃ大事なことじゃん!!!訂正せな!!!訂正!!!だっていつか勝己くんがそのポジションにいくわけじゃん?!?!てか訂正しにいかないで、忘れられた頃に自然消滅みたいになったって感じの流れにする?!

「あ、遊びに行くのはちょっと、」
「リンゴのデザート用意してくれるって。もちろんジュースも」
「検討します」
「ああ、今度行こうな」

そういって顔面国宝はにっこり笑ってわたしの手をぎゅっと握った。おい、ときめくだろやめろ・・・!!あと行く時はエンデヴァーの居ないときでお願いします。よくも息子をたぶらかしたなってプロミネンスバーンくらいたくないんで。お姉さんにもお付き合いのことは誤解だとちゃんと言わなければ・・・!!あれ、でも誤解って言ったらもしかしてデザートとか貰えんくなる??それは・・・・・・・・・・・・ちょっと困りますね・・・・・・・・・。でも誤解を解かないと後々厄介なことになりそうだしな・・・。いや勝己くんと付き合った時点でわたしとは別れましたってなるからいいのか??とりあえず練習だけど恋人だしいいってことにしておく??まあ、今度行くって言ってもすぐじゃないだろうし、どうするかはおいおい考えるとして。
いまはインテを楽しまなければ!!







おはようございますこんにちはこんばんは!!!名前の姉です!!とうとうオリジナルキャラ出張ってきたなと思われてるかもしれませんが今回限りなのでよろしくお願いします!いやー、無事に脱稿して今回インテに間に合ったわけですけども、本当によかったです。やはり社会人しながら原稿するの大変ですよね。みんなカプたちへの愛で頑張ってるんだな・・・とほんと書いてくださってる人達には頭が上がらないです。

「じゃ、じゃあ並んで買ってくるね!一通り買ってきたら戻ってくる!」
「ああ、気をつけてな」
「何に気をつけんの・・・?散財・・・?ねぇね、焦凍くんのことよろしくね!」
「あ、うん」

名前がふんすふんすしながらエコバックを握りしめていざ参らん!!と息巻きながら足踏みしてる。うんうんわかるよその気持ち。今から薄い本買いに行くってなったら興奮止まらんよね。わたしの隣に立ってる轟くんに「いい子にしてるんだよ」って言ってるけど大体いい子にしてるんだよっていつも言われてんのあんたじゃん。そんでいい子に出来なくてどっかいっちゃってる人に「いい子にしてるんだよ」って言われたくないな・・・。でも轟くん満更でもなさそうな顔してる・・・。うーん・・・。

「とりあえず、座ろっか」
「はい」
「もう時期始まるけど、それまでに何人かは並ぶと思うからお手伝いよろしくね」
「はい、よろしくお願いします」

「いくぜぇぇぇええ!」と気合十分にかけて行った名前を見送ってから轟くんに声をかけて座った。うん腐ってもお誕生日席なので始まる前に人も並び始めると思うからぼちぼち説明しながらやらないと。隣を見て話すと真剣な顔でうんうん頷いてる轟くん、控えめに言って面が良いな・・・。爆豪くんとはまた違うタイプのイケメンだ・・・。名前凄いよあんた・・・。最初駅で轟くんと会った時芸能人連れてきたかと思ったもん。



「あ、ねぇねー!」
「(ねぇね・・・)」
「お、名前!移動おつか、れ・・・」

駅で待ち合わせにしてて、予定より早く着いたからコーヒー買って飲みながら待ってたら聞きなれた声が向こうから飛んできてそっちをみたらしっぽと手をブンブン振りながらこっちに向かってる名前がいた。いやしっぽは幻覚なんだけどね。多分出してたらブンブンしてたと思う。・・・で、なんか隣がめちゃくちゃ輝いてるけど、あれはたまたま隣を歩いてしまっている芸能人・・・?それともまさかの、名前が連れてくるって言った人・・・??
名前にぴったりくっついて移動してきた人は名前と共にわたしの目の前で止まった。やっぱそうなんだ・・・連れてきた人なんだ・・・てか、男?!?!男なの?!?そして恐ろしく面が良い・・・!!!なにこれ?!

「ねぇねお正月ぶり!脱稿おめ!」
「ありがとうね、そして、お隣の方はまさか」
「あ、紹介するね。連れてくるって言った轟焦凍くん」
「初めまして。轟焦凍です。名前さんにはいつもお世話になっています」
「初めまして姉です、こちらこそ本当に、いや本当にまじで名前がお世話になってると思います・・・」
「おい!!」

めちゃくちゃ礼儀正しくそして王子様スマイルで挨拶くらってしまったけど眩しくてやばい・・・!!何この顔面国宝・・・!あ、待ってみたことある・・・!体育祭だ!!体育祭で見た事あるんだわ!!この子今年度の優勝者じゃん!!名前の交友(?)関係どうなってんの?!
そしてお世話になってるとか言うけど、お世話になってんのはどう考えても名前だと思う。昔から素直ないい子なんだけど如何せん抜けているというかアホというかなんというか。いやそこも姉から見たらかわいいんだけどね。というか名前は顔が普通にかわいいよね。あの両親からいいとこばっか持って生まれてきたって感じ。愛嬌も相まってさらにかわいい。一応似てるって言われるけどやっぱ名前のほうが整ってる。そのせいか昔はよく変質者に声掛けられてたなあ。そしてアホの子だからついて行きそうになったのを何回阻止したか。ツボを買うのは阻止できなかったしもう諦めてた。実家にあるツボは全部名前が丸め込まれて買っちゃったやつね。あいつお小遣いの使い所どう考えても間違ってんだろ。
そして陰ながらモテてたし告白とかもされてたけどだいぶ初期の段階で腐ってた名前は男が自分をそういう目で見るってまっっっったくわかってなかったし告白も「どこに付き合えばいい?」みたいな天然王道かましてて白目向きそうになった。懐かしいなあ!

「あの、本いつも読んでます。ファンです」
「えっ、読んでんの?!連れてきたってことはやっぱそうなの?!」
「腐男子とまでは行かないけど良き理解者だよ!!」
「こんなイケメンが・・・?!恐縮ですありがとう!」
「スケブって頼めますか」
「焦凍くんしっかり予習してんじゃねーか」

そして顔面国宝は王子様スマイルのままわたしのファンとか言い出したわ。てか連れてくる時点でえっそうなの・・・?とは思ってたよ!!だってイベントが腐ってんだもんな。これで全く知らないで連れてきたってなったら流石に名前のことちょっと体育館裏に呼び出すところだったわ。てかこんなイケメンが腐男子に足突っ込んでるってヤバない??どこで足を踏み外したのかわからんけどこの顔面国宝くんを腐らせた人ナイスだよ。いや腐ってないのか?まあどっちでもいっか!スケブは描いてやるからな・・・!

「とりあえず移動しながら話そっか!今日は売り子ありがとうね」
「ううん!サーチケで入れるとか神だし大丈夫!それに焦凍くんもいるから買いに走れそうだし」
「じゃあメインで売り子してくれるのはえっと、轟くん?」
「わたしも買ったらすぐ戻るけど最初は焦凍くんにお願いしようかと」
「頑張ります」
「そっかそっか!いやーありがとうね!!こんなイケメンがスペースに立ってたら本の内容とか関係なく列出来そう。主に顔見たさで」
「それな」

スーツケースひきながら3人で歩いてるけど轟くんの輝き具合がやばくて向かいから歩いてくる人ギョッとして見てるしなんなら目を離さないしはーとになってっからね。すげぇよほんとに。この人今どこ向かってると思う?インテです。この人が売り子したらまじで本より轟くん見たさにみんな並び始める気がするわ。だって男ってだけで珍しいのにその上意味わかんないくらいかっこいいもんね。雄英体育祭の優勝者だからある程度顔も割れてるし・・・え、顔割れてる人がこんなイベント来て大丈夫??あらぬ噂立たん?
そして気になるのは名前との関係なんだけど・・・。ただの腐友って感じじゃなさそうだな・・・。だって轟くん名前との距離近すぎるもんね??ぴったりくっついて歩いてるもんね??それ歩きにくくない?と思うけど多分大丈夫なんだね・・・。
わたしはてっきり爆豪くんといい感じなのかと思ってたけど、いやキスもしてたしね!!イチャイチャしてる感じだったし!!爆豪くんも名前に片想いしてるってお正月言ってたからあんなアホでよかったらと爆豪くんを応援してたんだけど、これは、別勢力の気配・・・!!

「えっとさ、2人はどういう関係?腐友??」
「あ、えっと」
「恋人です」
「しょ!!!!!ちょ!!!」
「恋人なの?!」
「はい、名前さんとお付き合いさせていただいてます」
「ちが!!いや違くないけど!!!いや違う!!」
「名前は落ち着け」

恋人・・・!!このイケメンが!!!名前と恋人!!ということは爆豪くん失恋なの?!?!そんな・・・!!応援始めたばかりで?!ウッ健気な爆豪くんのこと思うと涙出てきそう。恋人だとキラキラフェイスで隣を歩く名前の肩を抱き寄せて、いや動きもイケメンかよ・・・!!ねー(音符)みたいな顔で名前のこと覗いてるけどこの子グイグイいくな・・・!
名前はギャースカ煮え切らない感じだ・・・!照れ屋だからな!!でも付き合ってる?って聞かれて付き合ってんのに付き合ってないって彼氏の目の前で言う??そんなひでぇことある??わたしだったらこんなイケメンが彼氏だよって嘘でも言ってくれたら咽び泣いて喜ぶわ。しかもカップルで腐ってるとか話しか合わないじゃん。カップリングについて熱く語り合えたりこうやってイベントデートするわけでしょ?そして読んだ本の好評したりするわけじゃんね??趣味が合うとか最高以外の何物でもないな!!

「な、内緒じゃん・・・!!」
「俺の姉さんも知ってんだから今更だろ」
「ウッ・・・!と、とりあえずクラスのみんなとかには絶対言っちゃダメなんだからね!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかった」
「いや沈黙長」

カップルで腐ってることについて考えたら後ろで内緒がどうのこうのしてるけど付き合ってるの内緒なんだ??なんで?!刺されるから?!こんな顔面国宝捕まえたとなったら各方面から命狙われるから??・・・えっ、だから爆豪くん名前のこと好きなままなのかな?!轟くんと名前が付き合ってるの知らないから?!そんな、そんな殺生なことある?!・・・いや、まてよ・・・。でも名前といちゃついてたし、名前も嫌がってたかと言われたらそうでもなかったな・・・。え、浮気・・・?キープ・・・?いや名前アホだからそんな器用なことできねーしな。名前が1番できなさそうな事だわ。でも流されやすいから押されたら拒めなさそうだ。・・・なんてったってツボを何個も買ってる常習犯だから。というかこんなイケメンどうやってしとめたのかあとで聞かなきゃ・・・。





「轟くんと名前ってお付き合いしてるんだよね?」
「はい」
「いつ頃から?名前そういうのちっとも教えてくれないからさ」
「春頃からです」
「えっ、もう少しで1年じゃん・・・!」

春頃って春頃?!そんな前から?!名前はなんで教えねぇんだよ!!そして爆豪くんはいつから名前に片想いしてんの?!爆豪くんが切なすぎて爆豪くんのことばっか考えちゃうんだけど!?轟くんが持ってきたスケブをガリガリ描いてるけど頭の中は大混乱だからね!!そして目の前に並び始めた人が轟くんのことちらちらみたりガン見したりして本目当てで並んでんのかわかんねーよ。いや開始前に並んでくれてるくらいだから本なんだろうけど!!

「もう1年になるんですね。あっという間でした」
「楽しそうでなにより・・・?名前のこと好きなんだね・・・?」
「はい。とても」
「そ、そっか」

ラブラブじゃねーか・・・!!轟くん名前にゾッコン(死語)じゃねーか!!そんな?!そんなに名前に魅力ある?!いやわかるけど!!でもこれは家族の贔屓目だと思ってるじゃん?!妹が可愛いのは姉兄界隈では全世界共通じゃん?!あ、ちがう?そうですか。

「よかったらこれからも仲良くしてあげてね、あの子あんなだし」
「一生大事にします」
「あれっスケールがなんか思ってたんと違うな」

一生って一生・・・??えっ轟くんは名前と添い遂げること考えてんの?!その歳で?!いや17なら考えてもいいのか?!いや高校生の若気の至りか!!轟くんは絶対よりどりみどりなんだから名前より可愛い子も美人なこもふっつーによってくるだろうから選び放題じゃんね?!今ここで宣言されたけど、もし他の人にふらついてもわたしは怒らないからね・・・!だってまだ高校生だし轟くんはイケメンだから選んでもいいんだよ!!まだ若いから遊んでもいいんだ!!大丈夫別れても名前きは爆豪くんがいるから。あっ爆豪くんってまだ名前のこと好きかな?会ってから1ヶ月経ってないからまだ心変わりはしてないと思うけど・・・。いや、2人のイケメン侍らせて名前は罪深い女だな・・・女の敵だよ・・・。でもイケメンといちゃついてもそれを鼻にかけないのは偉いよね。かけるやつはかけるじゃん?まるで自分のステータスみたいにさ。彼氏はお前のアクセサリーじゃねんだよ!!と思う。やっぱホモだよ。男女のめんどくさいのよりホモ。ホモは世界を救う。恋バナとかしちゃってたけどここ薄い本即売会の会場だよ。


「名前のどこが好きなの?」
「全部です。本当に全部」
「熱烈だ!」
「押しに弱いとことかかわいいです」
「それはわかる」

野暮なこと聞いちゃったけどやっぱどこが好きなのかは聞いとかないとね。間髪入れず全部って答えてくるとこ凄いよ。ほんとに好きなんだね??ありがたいよ姉としては・・・。こんなに好きになってくれる人いるなんて。でも押しに弱いとこって言ってる時なんか少し悪い顔してたからこれ押せ押せで行ってんのかな??名前が押しに弱いの知っててめちゃくちゃ押してんのかな??ありえるな・・・。なんか急にありえる気がしてきた。だって名前なんか煮えきらなかったもんね!!あとで聞こ。まあラブラブならいいんですけどね!

「だから他のやつに押されて流されそうで心配です」
「うん、まあ・・・」
「でもそうしたらまた押すだけなんで」
「相撲か?」

実際爆豪くんに流されまくってた(?)もんね。でもこれはきっと轟くんには言わない方がいいね!!多分轟くん嫉妬深いよね。だってこんなにすき・・・って思ってくれてるんだからそんな名前に他の男がキスしてたなんて言ったらとんでもないことになりそう。野次馬根性で見てみたい気もするけどね!

「お義姉さん」
「ん?」
「これからよろしくお願いします」
「いえこちらこそ」

なんかお姉さんの漢字が違った気がしたけどまあいっか。この顔面国宝イケメンくんと名前と爆豪くんをわたしは見守っていきたいと思います・・・。とりあえず名前に爆豪くんとは改めてどういう関係なのか後で聞かなきゃね。



『次回予告!』
名前です!!始まったよインテ!!焦凍くんと姉はきっと仲良くホモ話に花を咲かせて本を売ってるだろう!!その間にわたしの買う本と姉のお使い分をしっかり確保せな!!イベントが終わったら焦凍くんとホテルで鑑賞タイム楽しみだな・・・!!

次回「買った本はその日に読みたい」デュエルスタンバイ!!


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